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長崎から(1) [ピアノ音楽]

 依頼されて、あるコンクールの審査のために長崎を訪れたのだが、コンクールの主催者が審査員を依頼するのに、誰に頼むかは、主催者側は世間を気にしていろいろ気を遣うものだ。それは主として、どういう系列の人か(実際どうでもいいことなのだが、どこの大学を卒業し、どういう業績があり、今どういう立場にあるか、など)を気にして、たいていあまり偏らない人事になっている。

 ところが今回は、年からいって私が審査委員長は仕方がないとしても、地元で長崎大学教授の某君は私の昔の生徒だし、また彼の友人で芸大の同級生はほかの県の大学教授で、なんか、見方によっては身内の集まりのようなのだ。だからといって、点数をお互い相談するとか、談合をする、などということはしないから、結果的に公平にはなっている。問題は世間体だ、とは思わないのかしら。まあそれは私の知ったことではないからどうでもよろしい。

 ただおかげで、夜の2次会は盛り上がった。昔の生徒といってももうそろそろ定年がどう、とか気になりはじめる年だから、一通り世の中のもろもろの苦労は経験した連中である。それにこういうピアニストの集まりで女性が一人もいないのもめずらしいので、なかなかふだん話せない本音も飛び交った。それに何より、長崎は魚がすばらしく美味しい。
(次のブログ予告:長崎市電の現状)

 
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