SSブログ

コスタ・コンコルディアの遭難 [旅行]

 この巨大な豪華客船、たしかどこかで見た記憶がある、と思うと人ごとではない。10数年以上前、トルコを旅行した時のこと。トルコの西海岸の都市イズミールだったか、ハリカルナッソスだったか記憶は定かでない。港に停泊していた多くの豪華客船のなかでも特別群を抜いてに巨大なだけでなく、独特の形をしていたので強烈に印象に残っている。仕事を引退したらこんな豪華客船で地中海を巡ってみたい、と憧れていた観光客船である。

 こういう船が停泊するような地中海沿いの町はだいたいこれまで訪れているので、さしずめ実現すれば「センチメンタル・ジャーニー」となるのだろうが、その夢はついえた。アドリア海からエーゲ海の古代ギリシャ・ローマ帝国時代に栄えた町の遺跡を見ながらの旅である。日本人に犠牲者がいなかったのは何よりだが、さぞ怖い思いをされたのであろう。船長や従業員が乗客より先に逃げ出した、真っ先に海に飛び込んだ乗客(こんなことは日本人だったら絶対にしない)というのはいかにもイタリアらしいが笑ってすむ場合ではない。

 この豪華客船、見かけの豪華さはともかく、経年老朽化していたと見えて、脱出用ボートが錆び付いていてほとんど用をなさないことが多かったらしい。映像で見た限りではあれだけ船が傾いたらまともには歩けないだろう。こうなったら、何をもって逃げ出すか。さしずめパスポートくらいはもって出ないと死んでも身元確認もされない。難破船から運良く逃れることができたとしても、日本だったら金は持たないでも船会社か国が責任もって自分の居住地まで帰してくれるだろうが、イタリアじゃのたれ死にするしかないかなあ・・・・・。こういう場合は個人でいくより、日本のツアー会社の旅行でいく方がリスクは少ないということはいえそうだ。(札幌)

 
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Rc2余録芥川賞と石原慎太郎 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。