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トルコ・イスタンブール(2) [古い旅のアルバム]

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同じく、イスタンブール・ウシュキュダル駅。時代物の機関車も多いが、何といってもここはトルコの首府アンカラとを結ぶ最重要路線のターミナルであるから、ヨーロッパと同じレベルの客車や寝台車も多い。アンカラまで約400キロだが寝台列車もあり、日本からのトルコのツアーにはこれに乗車するのが目玉になっている。われわれも一度どこかで列車に乗る事も試みたが、うまく予定が折り合わず、今回はあきらめた。駅構内とはいえ、実にシンプルな架線にご注目。

アンカラにはあまり興味はなく、やはり見所はイスタンブール、つまり1000年の首府が続いたコンスタンチノープルである。ここから地中海沿いに南下してギリシャのロードス島に渡ろう、という計画であった。なぜかというとこの地域は今こそトルコ領だが、大ギリシャ帝国の時代、西洋文化発祥の地だからである。音楽家の目で見ると、リディア王国、フリギア王国など、教会旋法の名称の発祥地でもあり、ギリシャ哲学の発祥の地でもある。もちろん、トロイの遺跡やアルテミス神殿などは見逃せない。さらにいえば、新約聖書のパウロの足跡が至るとことにあり、新約に出てくる地名を実際見て確かめることもできる。みるべきものは10日やそこいらでとても尽くせるものではない。ということで欲張ったのでかなりな強行軍となった。

昔ドイツに留学していたとき、同級生のピアニストにトルコ人女性がいて、「トルコは絶対面白いところだからぜひ一度は来なさい」といわれたことが頭に残っていた。もう一つ、ヴェネチアを見たときにはじめて絢爛たるビザンチン文化に接し、これはどうしても一度はビザンチンの本家であるイスタンブールも訪れなくては、という強い思いがあったからでもある。それと、少し俗な興味から言えば、モーツアルトやベートーヴェンの名曲、トルコマーチや、もう少し音楽に詳しい人なら、モーツアルトの歌劇「後宮からの逃走」序曲の発祥である「元祖トルコマーチ」にも接してみたい、とも思っていた。
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