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ケーブルカー変わり種(ウェールズ) [古い旅のアルバム]

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ウェールズ旅行の拠点にしようと予約して置いたはずのホテルが着いてみたら予約は受けてない、という。こういう手違いはときどきあることである。コンウィというウェールズの古い町であるが、シーズンだから市内では無理だろうが、少し郊外に出れば可能性はある、とフロントで教わったので、車を海岸沿いに15分ばかり離れたところまで走らせたところ、海際に小さいホテルだが一行7人くらいは泊まれそうなホテルがすぐ見つかり、ツァー責任者としては少しほっとした。

翌朝、早起きした一行の一人が町中を散歩していたら面白いケーブルカーを見つけたから乗ろう、という。旅の予定には入れてなかったが乗ってみることにした。ハプニングも時に面白いものが見つかることがある。半島の先が高い山になっていて、そこへのぼるためのケーブルカーである。通常ケーブルカーといえば一本のロープの両端に車体が固定されていてつるべ式にほぼ直線の線路上を互いに行ったり来たりして途中に行き違い設備があるだけの面白くも何ともないものが多い。ところがこの「Great Orme Tramway」は原理的には普通のケーブルカーと同じだが、距離がとてつもなく長い。しかも狭い町中をくねくねと抜けて、山のふもとまで、曲がりくねった路線になっている。かなりの部分が道路と共用で、専用軌道の部分は半分もない。この映像のように狭い住宅街の急勾配の道路をゆるゆる登る。

ポールのついたクラシカルな車体だが、ポールはお飾りである。車体は勾配が通常のケーブルカーほど急でないこともあって、普通の箱形であり、ベンチに座っていても走行中それほどの違和感はない。ロープは敷石の下を通しているのでちょっと見にはやや勾配のきつい普通の電車にしか見えない。もとより、ケーブルカーであるから車両に動力はない。みんな電車に乗っているはずなのになぜこういう写真が撮れるか。実は息子だけが車を運転して、ロープウエイのあとを追っかけ、帰りは車に乗ったり降りたりで、好きなだけ撮影が可能になったのである。こういうケーブルカーもそうそうあるものではない。
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