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1990年のケーテン  [古い旅のアルバム]

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(荒れ果てたケーテン市街)
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(旧アンハルト公の城門)
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(半分くらい復元工事が終わっていたバッハザール)
以前ブログでふれたこともあると思うが、1989年ベルリンの壁が崩壊してから東ドイツを自由に行き来出来るようになったので、バッハの史跡をたどって歩いたことがある。「ケーテン」といえばバッハ好きの人なら忘れがたい地名であろう。ここ、アンハルト辺境伯のもとにバッハが奉職していたとき、私たちになじみ深い「平均率クラヴィア曲集第1集」をはじめとした、器楽曲の名曲の大部分がこの地で作られた。音楽家にとって忘れられない土地である。

ケーテンの町に車で入ってみてたいへん驚いたのは東独時代の街のさびれようである。街並みはこんな状態がいたるところにあり、バッハが奉職していたお城もこの当時、雑居ビルのような様相を呈していた。まともなホテル一つなく、あこがれの土地、として考えていただけに私の落胆も大きかった。ただひとつ、お城の中でバッハザールの復元工事が行われていて、現場を見ることは出来た。このホールの広さを見れば、管弦楽組曲やブランデンブルク協奏曲がどの程度の規模のオーケストラで演奏されていたかがまのあたりに分かる。それと、このくらいの復元でも当時の演奏の雰囲気が伝わってくる気がする。
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