坂本真一さん [鉄道全般]
羽田空港の駐車場から運転して自宅に戻る途中、偶然ラジオのニュースで坂本真一さんの自死を知った。家に帰り着いたら、すでに坂本さんと私を知る知人から緊急電話が入っていたらしい。一体なんていうことだ。坂本さんにJR北海道の本社でお会いしたのは数年前だが、改めて名刺を取り出してみると、当時の肩書きは会長、取締役、とある。現在は相談役、ということだから、もう直接の責任のトップではなかったはずだが、どうしてこうなったのか。
DMVとか北海道新幹線について、午後まるまるいろいろ興味深いお話をいっぱい聞き、自分のわからないところは直接担当者を呼んで説明をしてくださり、ご自身も鉄道が本当に好きらしくて、話は弾み、単なる通りいっぺんの表敬訪問に終わらなかった。温厚で丁重な人柄であった、という印象が強い。
JR北海道について事故が急増したのは最近のことである。坂本元社長は札幌駅ビルを中心とした再開発の中心的役割を果たした人で、むつかしい北海道の鉄道事業を何とか軌道にのせようと骨を折ったが、それが結果として鉄道本体の方がなおざりになっていた、という批判がある。当時の責任者として、果たしてこれで良かったのか、と最近のJR北海道の事故続発をみるにつけ、忸怩たる思いがあったのであろう。それにしてもJR北海道のトップ2度目の自殺である。私の計り知れない多くの事情が絡んだものと思われる。トップは自分の思い通りに何もかもことを動かせるわけではない。残念である。(合掌)
2014-01-16 16:00
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