SSブログ

国語の先生の写真展 [プライベート]

中学時代の国語の先生がまだお元気で、多分これが最後になるかも、という写真展を名古屋・伏見通りにある富士フィルムの展示場で開催されたので出かけてみた。先生は85歳だそうだがとてもお元気そうでお話ぶりも昔通りでしっかりして歳を感じさせない。デジカメは絶対使わず、いつもフィルムだけ、という写真の数々は今回オランダ・デンマーク中心で、被写体は、老人子供が多い。弱者に対する優しい眼差しが印象に残る写真展であった。

ゆっくり先生とお話ができたのも幸いだった。私がいま心がけていることは、旧知でありながら、あまり話し合ったことがない人と、ゆっくり時間をかけてお互いに心を開いて会話をすることである。中学時代の先生だから、当時は彼女は18歳くらい、当時はその年齢でも中学の先生になれた。生徒といくらも年が違わないからマセた悪ガキどもから結構からかわれていたようだ。いかにも文学少女、といういでたちと、話ぶりで印象に残っている。私の弟、妹も同じ中学で教わっているから浅からぬ因縁がある。

先生は深尾須磨子の門下生、ということである。話題の中心は深尾須磨子の詩で山田和男作曲の歌曲集「祖師谷より」で、私がそこに住んでいることから、「あの詩の面影はまだ祖師谷に残っていますか」というようなことから「先生は文学少女だったのが写真家になられたのはなにが転機だったのでしょうか」などなど、話題は尽きなかった。その間にも三々五々、見にこられる人たちもいて、私に紹介もされた。

「私の教え子の中から、あなたもその一人だけど何人もいい芸術家が出て、そのことだけでも教師冥利に尽きる、と思っているのですよ」と有難い言葉をいただいて、二時間以上もお邪魔をしてしまった。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

墓標(2)3/14JR時刻改正に思う ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。