SSブログ

熊本地震 [一般向け]

いつ起きてもおかしくない、といわれている南海トラフ、東京直下型地震、ではなく熊本、という予想もしなかったところで災害は起きるようである。ともあれ、被害に遭われた方々に対し心よりお見舞い申し上げる次第です。

私自身は子供の頃、三重県にいて二度大きな地震を体験している。いずれも終戦前後で報道管制が敷かれていたから、どこで何が起こったのやら、現代のように逐一報道されないから何もわからないでいた。ずっと後で分かったことは、そのうちの一つは南海大震災であった。それもどこが一番被害が大きかったか、震源地はどこか、など何もわからずじまいである。自宅が潰れることはなかったが、びっくりして家の前の道路に飛びたし、しばらく震えがとまらなかったことと、近所の商店が倒壊したことなどは覚えている。情報がラジオ、それも報道管制下のもの以外何もない状態だったから、怖かったねえ、で終わりである。

3・11の時は家族の誰も東京にいなかったからどのくらい怖かったか、は分からなかったが、知人からの経験談を聞くだけであった。子供の時と比べて全く違うのは情報量の圧倒的な差である。TVでほぼ同時進行で事態の悲惨さがわかるのだから。感受性の強い子供の頃に見ることができたら自分の性格は変わったのではないかと思うほどの信じ難いことを目の前に突きつけられる。長らくコンクリート造りの住まいにいたせいか、現在の住まいを作るに当たって、近所を見渡してみて、よくみんなこんな密集した木造住宅に怖くもなく平気ですんでいられるもの、と慄然としたものだ。何が何でも鉄筋コンクリート作りにしなければ、という思いが強く、借金を重ねてとりあえず借金コンクリートではあるが目的は達した。達したものの、さきほど述べたように、自宅がいくらしっかりしていても、いざという時、自分も家族も家にいるとは限らず、家族全員が別の場所にいたら連絡さえままならない。

けっきょく「なるようにしかならない」という諦めにも似た気持ちでいる。これまでの人生、何事も運良く来たから、これからもこの運が死ぬまで続いてくれるか、あるいは、いっぺんにこれまでのツケをどかっと払わされる時が来るのか、誰にも分からない。



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

バスタ新宿熊本地震(2) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。