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食べ物のこだわり [プライベート]

 食べ物にこだわる人は多い。この年になると私もご多分に漏れず、好き放題なんでも食っていい,ということにはならず、コレステロールとか中性脂肪とか、それなりに健康も考えなくてはならない。もう亡くなられた私の知人は、コレステロールなど気にもせず、食いたい放題、飲みたい放題の人生を送った人だが、案の定というか、やはりというか、早くなくなられた。それはそれで人生、一つの選択であろう。人間、だらだら長く生きればいいと云うものでもない。QOL(クオリティ・オブ・ライフ)というのは病人を治療するときの選択肢ばかりではなかろう。太く短く生きるのも人生。でも死ぬ間際になってやはり少しは健康に気をつければよかった、と反省するのはみっともないが、これもまた人間のありようかもしれない。

 玄米と納豆と少量の野菜だけを食うのが一番いいそうだが、私はそんな人生いやだ。それで長生きできればそれなりの甲斐はあったというべきだろうが、それでもいい食生活さえ送ればがんとか脳梗塞には絶対ならないという保証があるわけではないから、さんざん苦労したあげく、運悪く何かの原因で早死にしたら踏んだり蹴ったりだ。いいことは一つもない人生だったことになる。実際そんな運の悪い人も知り合いでいたから私は食べ物に関して過大な期待は持たない。

 とはいうものの、私は家では、玄米と、黒パンが主食になっている。肉類は滅多に食べない。このことで妻の健康状態が目に見えてよくなったから私も食べ物の効用は実感としてわかる。しかし外でうまいものを食うチャンスがあるときは遠慮はしない。そんなわけで全体としてバランスはとれている、と思っている。私は黒パンのファンで、黒パンのうまいものがあると聞けばこのチャンスも逃さない。これまで一番うまいと思った黒パンはロシアのもので、重いのを我慢して日本まで持ち帰ったこともある。日本のホテルでは黒パンは出ないから、ホテル長期滞在の時は紀伊国屋の黒パン(Vollkornbrot)を大量に買ってもちこむ。2週間ばかり滞在したあるホテルでこれをやったら、まずいパンばかり出していたホテルのパンの味がいつの間にか変わって俄然よくなり、いつのまにかもちこむ必要がなくなった。

 そういえば、前立腺癌で入院していたときの病院食があまりにまずいので、黒パンと玄米は必ず差し入れてもらっていた。病院と云うところはカロリー計算はするがうまいものを何とか病人に提供する、という努力はしないみたい。保険で賄えるコストを考えれば無理な注文ではあろうけれど。


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makkie60

人間の欲望には食欲、性欲、征服欲等など、キッと数え上げればキリが無いでしょうね!!でも、最終的に”喰う”コトが一番ではと考えます。「グルメ」とまで行かなくても口にするモノが美味しいってのは人間の最低限或いは最大限の喜びじゃーナイかなぁー・・・美食に満ち足りていた昔、妙に学食のデェ―ランチとレモン水が美味だったり、豆腐のバター焼きと貝汁の定食が凄ーく御馳走に感じたり・・・・結局マ、割安な人間な自分に気が付くけれど、結構それが”シアワセ”だったりして・・・・少なくとも未だに女性には恵まれナイ・・・・あーあ・・・店子末期ー
by makkie60 (2006-05-29 00:06) 

klaviermusik-koba

店子まっきー君のコメントへ:
あんな素晴らしい伴侶にめぐまれて「女性に恵まれない」とはバチがあたる。

まあでも私も最近、躁鬱の落差が多少激しくなってきたのですよ。「デパス」の効用くらいでなんとかやりすごしてはいるけどね。落ち込むとブログに八つ当たりするくらいが解消法かな。
by klaviermusik-koba (2006-05-29 09:00) 

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