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メルクリンのこだわり [メルクリン]

メルクリンもいよいよ外国資本の傘下になってしまったか、と力を落としています。
いつの頃からか、うちにある、ラインゴルトに使われていたドームカー3両とスエーデンの機関車を組み合わせたセットがあって、3両にそれぞれちがう絵を印刷しただけ、と思ってたのが、今日もういちどよく見直してみると、これが3両ともほんの少しづつちがうのだ。ドームのはりの数とか、なんとか。つまりその分コストがよけいかかっているわけで、その割にはアピールしづらい。

だいたいメルクリン製品は一般的に云って、本物の木で作ったスエーデンの機関車と客車セット、とか、Wilhelm2世の宮廷列車セットとか、すごく凝った製品に限ってかえっておもちゃっぽく見えるのはなぜだろう。宮廷列車の機関車がそもそも6両を牽引できず、ドイツに送り返したらきちんと自重を増やしてスリップしないようになおって帰ってきた。このアフタケアには感激した。スエーデンの木造車などは、連結器の緩衝器(Stossstange)にスプリングが入っていると云うほどの凝りようなのだが、実は私には、量産品でカタログの常連でごく一般に売れてる機関車の方がほどほどに実感があるように見える。

最近の鋳型の精度には目を見張るものがあって、その点では頑固に機関車は金属製にこだわってるのはすばらしい。私がメルクリンをあきらめきれない点の一つもそこにある。良心的な会社が存続できない現代社会、心が痛む。


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コメント 7

Akira

メルクリンが外国資本の傘下に入ってしまったこと。これは確かに残念な出来事かも知れません。しかし、一族経営による繁栄が長く続いた例はあまり知りません。(ドイツのポルシェ社ぐらい?)考え方にもよりますが、逆に日本の自動車メーカーのように、創業者家族を一切会社に関わらせなかった某社のように外の血を大切にする方が生き残れる可能性としては高いのかの知れません。ただ、メルクリン家を始めとするオーナー一族の方々には今回の譲渡では、150年近く続いた一族の歴史にとって大きな転換点となり、その決断には敬意を表します。何年か後に、この決断が正しかったかどうか分かるのではないでしょうか?私個人は、この機をチャンスと捉えて再び鉄道模型と言えばメルクリンと言わしめるようなブランドに育って欲しいと願わずにはいられません。また、最近のメルクリンはユーザーの嗜好が実車に忠実であることがとても重要であり、先の北欧のドームカーセットも、旧DB時代に2度に分けて登場したドームカーのディテールの違い(ドーム部分の狭窓と広窓)など実車に忠実に再現することが条件の大きな一つです。最近では、今年発売予定のUIC-X客車シリーズ(実車全長26.5m)が、27cmから28.2cmにスケールが近くなり、かつ最低条件の360mmカーブを通過できます。しかし、私の恐れていた、それより少し長い実車全長27.5mの食堂車をどう製品化するのか?興味があります。つまり28.2cmと同じスケールにすると、360mmカーブは曲がれず、スケールを小さくしてUIC-X客車と同じ長さにすると、カーブは曲がれるもののスケールに違和感が出てしまう。難しい問題でしょうね。
あと、金属車体の加工技術は、やはり素晴らしく、最近では廉価版機関車も金属ボディです。それで一万円そこそこの価格+デジタルデコーダー付きであるので、メルクリンの努力が窺えます。もちろんメルクリンの売りである走りも良いようです。
私の評価したいメルクリンは、過去から引継がれている商品開発型会社であるということ。いつでも最新の技術を駆使し、業界で始めての試みを次々と行う姿勢です。どちらかと言えば、我々ユーザーや他社が未だにメルクリンに付いて行くという形は、これからもあり続けて欲しい部分です。...と言う訳で、拙PwMサイトでは、Central Stationの扱い方ページをアップし始めました。トップページからもリンクされていますので御興味があれば、御笑覧ください。長くなりました。
by Akira (2006-06-19 08:54) 

klaviermusik-koba

なるほど、27.5mという客車もあるのですか。実車に近くなるのは有り難いけど、うちのレイアウトはこれ以上車両が長くなると、架線柱にぶつかります。例の2両編成のディーゼルカーも通過しないので持てない。

これから新しい架線にやりかえる気もないし、ごついけどいまの架線集電は完璧なのです。これぞメルクリンの真骨頂と思っているのですが、時代は変わる。でも40年も昔の製品のユーザーを未だに大切にしている点は脱帽するしかない。
by klaviermusik-koba (2006-06-19 17:01) 

Akira

1962年にはじめてF-Zug"Rheingold"向け青/クリーム色の26.4m客車が登場しましたが、当時の瘤付き食堂車WR4uem(後のWRuemh131)は26.4mでした。かの有名なドームカーもこの時、ペアを組んで走っていました。食堂車は、座席配置が1+2なので、なんとか多くの座席数を確保するのが命題だったと思います。よって最初の車輌は他の車輌と同じ長さの26.4mでしたが、キッチンと洗い場を分けた2階建てにし、厨房スペースを確保しつつ座席数を最大限にする工夫がありました。その後、TEE"Helvetia"など、ドームカー無しのバー車を連結した列車も登場し、この時から、27.5mの食堂車(WRuemh132)やバー車(ARDuemh105)がペアを組んで運用についています。この車輌は瘤付き(一部2階建て)ではないため、27.5mに全長を長くし、座席定員を増やしました。すると当然車体幅は26.4m車より小さくなります。1+2の座席配置なら、車体幅が小さくても問題がないと考えたのでしょう。これらも結局座席数確保が目的です。
さて、メルクリンでは、これら両方の客車を全て24cmや27cmで製品化されています。この時点ではスケール感をあまり気にしていなかったようですね。それより私としては当時のメルクリンにありがちな編成の出来ないラインナップが私としては困りました。以前リリースされたRheingold/Helvetia '68セットがありますが、Rheingoldは編成可能ですが、HelvetiaはWRuemh132食堂車がないため編成出来ません。後で増結セットでもリリースされるかと思っていたのですが、それもないです。

架線については、リアリティと実用は相反することが良く理解出来ますね。以前の架線システムは、実用的で頑丈でした。今の架線は実感的になった分、固定レイアウト以外では設置が難しいと思います。一方、最近の動力車のデジタルデコーダーmfxは、非常に繊細で少しの線路の汚れでも影響を受けてしまいます。よって架線集電は向いていない...と言えるかも知れません。改造によって架線とレールの双方から集電できるようにすれば架線集電も可能かもしれませんが、架線だけでは心もとないかも?
それでも、1つの普遍的なシステムの基本を守りながら進化を続けるメルクリンの姿勢は、私を虜にして離さない一因でもあります。また長くなりました。
by Akira (2006-06-19 21:14) 

klaviermusik-koba

これまでの架線システムだと。パンタが引っかかっても架線はびくともしないし、パンタもこわれなかった。最近はパンタも実感的になった分、気を遣います。1970年代頃の製品はどちらも絶対こわれない。
たしかにmfxは繊細すぎて、新しい41型などなかなかまともに走ってくれないのです。
by klaviermusik-koba (2006-06-20 17:38) 

Akira

新しい41形をお持ちですか?これ、2月にゲッピンゲンの本社でCSのセミナーを受けた時、私にはmfx41形が置かれました。この時の深みのあるシリンダ音は未だに忘れられず、切に欲しいと願っています。しかし、今年は01形やらE10.3形のリリースもあり、未だに手にしていません。
mfx機の運転に欠かせないのはレールのメンテナンスで、最近ではメルクリンでもレールクリーニング貨車等が出ています。以下のページで紹介していますので御笑覧の程...

http://www.thundernet.or.jp/~PwM/NhR-46042.html

やはり、レールの汚れなど気にしないで走らせられるメルクリンが本当は最高なのですが....。
by Akira (2006-06-20 21:41) 

klaviermusik-koba

レールをクリーニングするのはこれまでごく細かいペーパーを使っていたのですが、よけいにレールを傷つけ、ダメになる、といわれて、アルコールなど手作業で一生懸命やっても限界があり、現在どうしようもないところ(トンネルの中など)はペーパーに頼ることになります。いいクリーニングカーがあればぜひ欲しい。

でも努力の甲斐あって41型やっと安定してきて、いいドラフト音をきかせてくれます。
by klaviermusik-koba (2006-06-22 09:41) 

Akira

私は持っていませんが、こんなのどうでしょう?良く効くようです。

http://homepage3.nifty.com/nagoya_maerklin/cleaning_02.htm

BR41形...羨ましいです。
by Akira (2006-06-22 16:11) 

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