核実験後の北朝鮮 [政治]
このところの北朝鮮、どうやら第2次大戦前の国際連盟を脱退した頃の日本に状況が似てきた。
世界から総スカンを食い、それでも大いばりをしている(しか方法はなかろうけど)。そして物資や金が外国からせき止められつつある。「宣戦布告とみなす」という言葉ももう常套化していて誰もびっくりしなくなった。誰に対して宣戦布告とみなすのか?アメリカに対して?国連で非難決議をしたすべての国に対して?どちらも現実的でないことは北朝鮮自身が分かっているはず。
北朝鮮もかつての日本も、こういう風になると国内の政治家は威勢の良い意見が羽振りをきかせ、現実的に国力と世界のバランスを見つめて冷静に対処しようとする連中は「軟弱」と烙印を貼られ、国内で支持を失う。これがいちばんこわい。北朝鮮現象で日本もまた安倍政権下でそうなりつつあるようにみえる。「歴史に学ばない国は滅びる」至言である。
そうはいっても諸般の状況から察するに、私なりに将来を占うとすれば、この緊張状態は暫く続き、金正日が失脚するか、死ぬかして国内の混乱が生じたとき、多分中国も韓国も日本も大量の難民対策に追われることになる。それが5年先か、10年先かは分からない。だから中国が必死になって国がつぶれないよう頑張っているがそれもそろそろ限界に来た。北朝鮮ももうカードを切り尽くした。仮に将来弾道ミサイルに核兵器がのっかっても現実には使えない。これは第2次大戦以降の歴史が証明している。
かくして北朝鮮オタクである私も目の離せない日々が続く。
2006-10-18 18:40
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