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想い出いっぱい・重量貨車 [メルクリン]

 また1960年代のメルクリンについてです。
 これまで動力車ばかり扱ってきたから今回は貨車。この貨車も息の長い商品でもしかしたら現在でもカタログに載ってると思います。当時の商品番号は「4017」3軸ボギーの重量物積載車。積まれているコンテナ(BAHIA)はプラスティック製のため、保存状態が悪かったせいもあって、ひん曲がっていてもとの頑丈な鉄製のフレームに乗らないので、紛失するのを防ぐため、格好は悪いがやや太い銅線で固定した。フレームと台車はしっかりしているので、今日半日がかりで徹底的に磨いたら、もとの雰囲気を取り戻した。製造後40年以上経っている、ということのほかにこの貨車には私の昔のほろ苦い想い出がある。

 この車両はミュンヘン留学時代、下宿の娘が私にプレゼントしてくれたものなのだ。その後私とこの娘とその当時の婚約者とをめぐって一悶着起きることになる。(私に責任があると誤解されたがそうではない事はあとで家族もわかってくれることになる)当人もまだ生存しているからこれ以上は立ち入れない。私にとってはたかが貨車、されど貨車、である。

 「ちょっとびっくり・メルクリン」の項でふれたドイツ南西放送とメルクリン社の取材の時、キャスターのハーゲン・フォン・オルトローフさんにこの貨車を見せ、何気なく「この曲がったコンテナ、もう手に入りませんよね?」ときいたら「うん、もうないね」と答えただけだったが彼は覚えてくれていたらしい。Stuttgartの模型店を通じて頼んでおいたら手に入ったという知らせがakira さんのところに入ったらしい。もし本当にこれが私のところに届くとしたら実に素晴らしい。これは私にとって今年最大のニュースになる。模型の貨車というたった一つの物にまた一つ素晴らしい友情の想い出が加わるとは!

 


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コメント 3

Akira

さすがに私はメルクリンとそのような思いではありませんが、ドイツの会社を辞める時、同僚からもらったプレゼントがメルクリンの貨車でした。私は、会社では画材を使って絵を描く仕事が主でしたから、長物貨車に色鉛筆を木材のように載せた貨車は、世界中探してもどこにもない私の宝物の1つです。もちろんメルクリンなので、いつまでも壊れずに持ち続けることでしょう。これもメルクリンだからこそですね。
この貨車もいずれ私のブログに載せたいと思います。
by Akira (2006-10-27 11:50) 

めるふぁん

私のも確かひずんで爪が車両の穴にかからず取れてしまいます。
このコンテナは成形時のひずみが多く変形する傾向が有るように見えます。
4017はとても迫力があると思います。
by めるふぁん (2006-11-01 00:15) 

klaviermusik-koba

これも私が買った覚えのないものですが,同じ重量積載車に大型トランスの乗ったのが我が家に存在します。これもいい保存状態ではないのにこちらのほうは健全です。やはりこれは前のやつが出来が悪いと,メルクリン社も反省してトランスの方はしっかり作ったのでしょうか。
by klaviermusik-koba (2006-11-14 18:33) 

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