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熊本市電探索 [鉄道全般]


 熊本にも2系統の市電が運行されている。ここにも近代化の波にのって新しい車両が投入されている。9200型という2両連接、例によって低床式のものだが、ほかの都市の低床式と違うところは、これはいわば単車を2両つないだようなもの。すでにかなりな両数が投入されていて、たまに見かける、というより、10分くらい街角に立っていればたいていお目にかかれる。鹿児島と同じように6分間隔で運転されており、これまで行く先別に距離によって運賃が違っていたのが10月から150円均一となった。

 バスでも市電でもそうだが、そこの交通機関になれない旅行者にとっては、自分の乗る区間はいくらなのか、先に払うのか、後で払うのか分からずまごつくことが多い。旧型の電車もカラフルで見ていても楽しい。車体広告のセンスも昔に比べるとだいぶんましになってきた。板張りのすり減った床、TDK製の昔懐かしいばかでかいコントローラーなど、一般の鉄道ではほとんど見かけなくなったレトロな車両が楽しめるのも中都市の市電ならではである。

熊本へ何をしに行ったか?目的はピアノ公開講座の講師としてなのだが、私個人のの主目的は市電にあったといってよい。


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コメント 6

Akira

熊本は私の妻の親戚が居る関係で何回も訪れています。熊本市電は私も何回か乗車しましたが....正直「もったいない」です。折角ドイツから輸入(ライセンス生産?)した低床式LRVも電停やその車両数の未整備で、車椅子利用の方やベビーカーを持った保護者の方々は必ずしもLRV車両が来る訳ではなく、電停にしても十分なホーム幅が確保されている所が多くないです。よって、利用者はまだまだ不自由な思いをされる場合が多く、鉄道は車両だけではなく、システム全体が良くなければならないことを再認識している次第です。でも、全く路面電車のない我が街よりも遥かに良いことだけは確かで、少々妬みも含めての感想です。(Strassbourgが羨ましい....)
by Akira (2007-10-10 17:31) 

klaviermusik-koba

StrassbourgやKarlsruheには確かに及バズ、日本はかなり遅れています。そもそも日本には都市作り、という観念がありませんでしたから。遅ればせながらも、市電の良さが見直されて、復権しつつあるのは嬉しいと思います。実は私の妻もやはり熊本がルーツで親戚がたくさんおります。熊本市電は標準軌ですからJRとののり入れは無理ですし、そもそも日本にはまだそういう発想はほとんどないようです。岡山がもしかしたら可能?とは思いますが。軌間が同じでも電源方式、車体の大きさ、床の高さ、など解決しなければならない問題がいっぱいあって難しいのですが、ヨーロッパはもともとプラットホームの高さが低いから多少は楽なのでしょうか。でもKahrsruhe Hbfはすでに高床になっていますよね。
by klaviermusik-koba (2007-10-10 17:52) 

Akira

日本には変な法律があって、路面電車は軌道線、JRなどは鉄道線という規格で出来ています。そのため、違う規格から乗り入れも難しいということが挙げられます。そしてお金の問題。ドイツなどは法律で赤字補助をしている自治体が多いですから、料金も安く自動車から路面電車に乗り換える人も少なくないです。
Karlsruheですが、主に2つの車両が走っています。1つは市内専用の低床式車両、そしてもう一つは、郊外路線まで走る復電圧車両(細かく言えばもっと種類はあります)です。Karlsruhe中央駅に乗り入れるタイプは復電圧のタイプですから低床式ではないです。
ホームの高さはICEの乗り入れの時に若干改良されていますからレール上面より780mmぐらいかも知れません。一般的には550mmだったかと...。(日本よりは遥かに低いです)
by Akira (2007-10-10 20:54) 

klaviermusik-koba

ICEと市電とが同じレールの上を走る、というのがそもそも私の想像を超えるのですが、いくら複電圧式、とは云ってもまさか市電はIC、EC並みに200キロでは走れないでしょうから、やはり線路容量が日本より段違いに余裕があるからでしょうね。
by klaviermusik-koba (2007-10-10 21:20) 

Akira

実際現在では、同じDBAG路線でICEとKarlsruheの路面電車が行き交うことが現実になっています。ただ、速度に関して言えば、路面電車はせいぜい120Km/h程度ではないかと思います。(それでも充分早い!)おっしゃる通り線路容量が日本より圧倒的に少ないことは、その基本条件ではありますね。
あと、Karlsruheの郊外路線は年々路線拡張が進められ、最長100Km以上の路線があります。そのため、車両にトイレやパノラマルーム、またBistroなど長距離利用者にも配慮したものもあります。
今、注目の路面電車はフランス、マルセイユのもので港町らしい素敵なデザインです。(日本ではまず真似の出来ないところが好きです)以下参照。
http://www.viennaslide.com/p/0520-france/Marseille/2006-09-26.html
by Akira (2007-10-11 00:09) 

klaviermusik-koba

このデザインはじつに素晴らしいですね。こういう発想は日本では出てきません。出す人はいても、実現までにつぶれてしまうでしょう。
たしかにKarlsruheの駅で行先方向幕を見ていても市電がこんなに遠くまで行くのか、とびっくりするほどです。Bistroまであるのは、市内電車でもときおりレストラン車などあるお国柄ですからさもありりなん、とも思います。
by klaviermusik-koba (2007-10-11 20:04) 

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