ある日の札幌大谷大学 [音楽全般]
第2回の定期演奏会も間近い、私のある日の札幌のスケジュール。
(1,2)午前中2コマは文化芸術論の講義。題名はいかめしいが、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲をともあれ、ざっと1年の間に一通りその変遷をたどる。もう10月なのにまだやっとOp,31に入ったところ。話に脱線が多いからなかなか先に行かないのだ。でも難しいソナタの分析だけでは学生たちは飽きるから雑談を入れないことには持たない。
(3)昼飯後は、教会カンタータの通奏低音を弾く学生のために、電子オルガンの適当なレジスター設定とチェンバロで通奏低音を弾くための初歩的知識を教え、チェンバロの扱いについても一通りのことを教える。
(4)次の時間は私の編曲のバッハの4台チェンバロコンチェルトを2台ピアノ、8手連弾でソロを弾く学生たちにレッスンをする。これは洗足学園などで何度も経験ずみだから、学生がさらってくれればさほど問題はない。3日前に楽譜をもらったにしては選ばれた学生たち、思ったより頑張って譜読みをしてよく弾けている。あとは各担当のピアノの先生に細部のレッスンはお任せすることになる。
(5)最後の時間はオーケストラの指揮である。私自身のオーケストレーションなので、各パートはすべて頭に入っている。まだ全員メンバーがそろわないが、ニキティンさんが一応の練習をすでにやってくれているので、まだまだ問題は多いものの、私は各パートに指示を与え、楽譜の読み違い、ミスプリントなどを訂正し、テンポ、リズム、音程の悪いのを直し、そして最後に一通り通してなんとか演奏できた。
まあ1日でこんなにいろいろのことをやるのは、頭の切り換えが大変だが、私の音楽的能力はフル回転している。新しい大学というのはなかなか刺激的である。
昨日、2006年ザルツ音楽祭”フィガロの結婚”を某国営放送衛星でやっていました。ナチ時代を思わせる演出に少々ユッタリ目のアーノンクール+ウィンフィルがどうもしっくりと受け入れられませんでした。20年以上前の中世的演出(ポネル他)+いまや過去の(ン?)カラヤンやベームの棒に親しんだ(半ば強制的?)世代はもう古いのでしょうか?時代はドンドン変わって行くのですね!バブル頃に新設された学校に、夢と希望を持って関係したら、その”官僚的構造”に合わず、気がついてみればドッかに放り出されていた。これも又、時代なのかも知れません・・・・・新しい学校を楽しみ、刺激的と言われるのは、ヤハリ師匠の大いなる興味と好奇心ゆえでは無いかと推察します。それとも、時代とともに変化される柔軟性カモ!お身体に気をつけての御健闘、心より祈っています。店子マッキー あ、私の方も急に快調だったプリンターが何故かヒスを起こし、PCと連動しなくなりました。近くの脱サラ修理サービスでも直らず、30分以上待ってやっと繋がった、製品サービスでも原因不明とか!結局、近日中其処宛送付する羽目になりそう・・・・救いはあと1カ月保障期間が残っていたこと!逆に言えば、購入後未だ1年以内・・・・・不便な世の中になりました!!
by makkie60 (2007-10-08 19:06)
北海道の後、千葉のコンクール、熊本、と立て続けで少しくたびれましたが元気でいます。誰でもやれる公開レッスンでも出来る限り、人がいわなさそうなこと、いってはいけないはずのこと、誰も知らなさそうなこと、突拍子もないこと、をしゃべって、聞き手が、というより自分が退屈しない時間過ごすようを心がけています。そうすることで老後も楽しめますよ。
by klaviermusik-koba (2007-10-10 07:48)