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RNAV航法 [旅行]

RNAV航法、というのは大分前から新聞などで知ってはいた。JALがそろそろ導入をはじめている、ということも機内の情報誌にもかかれていた。札幌から、函館経由で関空へ向けて飛ぶのに、もうそろこれが導入されているかな、と思い、スチュワデスにこの路線はもうRNAVで飛行しているのですか、と聞いたが、彼女は「私にはわかりません、コクピットに聞いてご報告します」。

一般に飛行機は2点の間を最短距離で結んで飛ぶ、と思われがちだが、実際は地上からの電波の指令を受けて飛ぶから、いわばジグザグに飛んでいて、時間的にも、燃費的にも無駄が多い。RNAVは地上からの電波を受けながらも、自分の位置を正確に割り出し、ほぼ2点間を一直線に飛べるようになる、という新しい技術による航法。

幸い飛行機は空いており、スチュワデスはまもなく戻ってきて、「すこしづつ導入はしていますが、どうするかはその日の条件によって違います。今日は通常の航法で飛ぶそうです」。私の搭乗した767−300は新潟から内陸部に入り、雪におおわれた穂高や乗鞍岳の素晴らしい景観をを右に見ながら中部国際空港の上空に達し、高度を徐々に落としながら、わが故郷である津市や四日市市を眼下に見ながら快適に飛行を続ける。

高野山の上空から、紀ノ川沿いにさらに高度を落とし、和歌山から旋回して鳴門を見ながら関空に着陸した。かなり回り道をしたようだが、RNAVが一般化するとこういう景色ももう見られなくなるのかもしれない。


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