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神戸女学院のオルガン(1) [音楽全般]

 関西の古くからの名門校、と話には聞いていたがこの年になって関係を持つようになるとは考えたこともなかった。第一、どこにあるかも知らなかったのだ。名前からして、神戸のどこかなんじゃないの、という程度だった。

 大学院のゼミをやってほしい、という依頼なのだが、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、オルガンなどいろいろな専攻の学生にアドバイスを、ということらしい。もとより私はヴァイオリンも弾けず、歌も歌えない。でもこれらはこれまでの演奏活動を通じて培ってきた経験の延長だからまあいい。問題はオルガン。去年以来私はオルガンに多少首をつっこんではいたもののしょせん素人である。そして,少々勉強したからといって,複雑な楽器の仕組みが何もかも分かるようにはならない化けものみたいな楽器なのだ。

 とりあえず、神戸女学院にあるオルガンのディスポジション(仕様書、つまり、パイプや鍵盤やストップの数や種類)をあらかじめ送るよう専攻の学生に頼んでおいた。返事を見てびっくりしたのは、使える本格的なオルガンが3台もある、ということ。ほかにも小規模なものいくつかあるらしいが、この3つのオルガンの仕様書をみせて、先生、どれにしましょうか、というのである。オルガニストでない私に相談されても困る。

 きのうは洗足学園で管楽器の学生の相手をしたが、今度はオルガンである。オルガンをちゃんと弾けもしないのに、多少知ったかぶりをしてもすぐばれるし、さりとて失言をおそれてだんまりを決めこむ、というわけにもいかない。困ったけれどやれば面白そうだなあ、といういつもの私の好奇心のほうが勝った。違う専攻の学生と議論をするのはエキサイティングなものなのだ。私はこれまでそういう人たちとの交流のおかげで専門外のたくさんの楽器の知識ももてるようになった。しょせん私は素人なのだ、だから失言もたくさんするのもまたやむを得ない、と腹を決めた。というわけで、明日から名古屋と神戸に行ってきまーす。そういえば、名古屋音大のオルガンにも一度さわったことはあったっけ。
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イトバク

 先日ハンブルクの教会の演奏会に行ったところピアノが固定されていて移動出来ずオルガンでプーランクのフルートソナタを伴奏するという快挙を成し遂げました(涙)。
 足鍵盤を使う日も近いかも知れません・・・。
by イトバク (2008-07-06 08:41) 

klaviermusik-koba

それはいい経験でした。でもプーランク、それもピアノパートをペダルなしでオルガンで弾くのはきびしいねえ。私も足鍵盤も少し勉強したいと思っています。
by klaviermusik-koba (2008-07-06 10:26) 

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