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サブプライム問題 [経済]

 私は経済音痴だから、ここで人並みなことを言ってもあまり意味はない。ただ、この問題に関しては、その道のプロ、それも超一級のプロであるはずの証券会社、リーマン・ブラザーズ、古くは、山一証券だってつぶれるのだから、プロといってもそう威張れたものではない。素人ながら分かるのは、この問題をいまや人ごと、と笑ってみていられる人は、もう世界中にほとんどいないであろう、ということだ。規模はちっぽけだが我が家の経済とて例外ではない。年金生活者として気になるのは、社保庁の年金運用だってかなりダメージを受けているはずなのだがそれでも、「社保庁全体の年金資産が2/3の価値に下がりましたから、年金額は来月から2/3に減額します」といわれないだけましなのだ。ただ気になるのは、その損害額をだれが補償する?

 それでも社保庁のこれまでの言動をみれば、社保庁役人のうち、だれもこのことについて夜も心配で眠れないでうつ病やノイローゼになることはないのであろう。私もふくめて人間は勝手なものだから、「自分の年金さえ減らなければいい」とみんな思っているに違いないのだが、誰も言わないけれど、この事態は相当深刻なのではないか。私は最近、生命保険会社とか、その他の企業がどんな風に資金を運用しているか、ということが気になりだした。いくつかの団体、それも何10億、という基金を運用して音楽界にいろいろ貴重な援助をしてくれている財団に評議員とか、理事とかでかかわっていると、何10億とか何100億というフツーの人間からみれば天文学的数字の金をどういう手段で運用し、どのような利益を生み出しているかということは、毎期、決算報告が会議にでるからすこしづつそういう数字にも少しなれてはきた。

 素人ながら分かってきたことは、昨今、個人も、法人も、企業も金の運用の仕方にそう大きな違いはない、ということだ。違いがあるとすれば、その団体なり、個人なりが、どれだけのリスクにたえられるかによる。なにも知らなかったときは、大企業や、財閥はわれわれのあずかり知らぬやりかたで、むちゃくちゃ金を儲ける手段を持っているのだろう、と勝手に想像していたがそういうものでもないみたいだ。どれだけのリスクにたえられるか、という基本的な知識がプロの人間にも誰にも分からなくなってきたのがこのサブプライム問題の本質であろう。そもそも経済の先の見通しについて、テレビにしゃしゃり出てしたり顔で解説する人たちの予想が当たったためしがない。
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