Tegernsee- Bahn [メルクリン]
前にChiemsee-BahnをLGBでご紹介したが、これはもう少しミュンヘンに近いTegernsee-Bahnである。
ミュンヘン郊外にTegernseeという風光明媚な湖がある。ここへのアクセスとして1883年にひとつの私鉄が開通した。私がミュンヘンにいた当時はまだ別荘地、という感じであったが現在はベットタウンとして発展している。この鉄道はかつてTegernsee-Bahnと呼ばれたが、現在はBOB(Bayerische Oberland Bahn)と呼ばれている。もともと標準軌だったこともあってミュンヘンまでの直通列車は1906年以来DBと相互乗り入れをしている。日本で言えば富士急のような役割かも知れない。1990年代に活躍したのがこのV65-11で小型ながらスマートさがうけてか、実に多くの会社から模型化され、発売されている。物の本によれば日本のKATOからも発売されたそうだが私はみていない。
これはDBの通常の客車のまま、もしくはこの機関車と同じ塗色の客車を連結して20世紀の末ごろまで運転されていた。今も非電化区間であるが、この機関車は現在オーストリアの私鉄に移籍されている。26メートル車とこの小型機関車はいかにも不釣り合いに思えるが、案外よく似合っている。私自身は昔このあたり、よく車で往き来したものだが、Tegernsee-Bahnは乗車した記憶があまりない。その当時私はこの路線はてっきりDBの支線の一つだと思い込んでいた。
ただこのタイプの機関車はメルクリンでは不思議と、ほかの鉄道や、別な塗色のヴァリアンテをカタログ上でみたことがない。メルクリン・マニアの間でも話題になることの少ない機種であろう。
2008-09-27 17:04
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コメント(3)
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これは、MaKの機関車ですね。確かにカタログモデルとしては、かなり前にNS(オランダ国鉄)のモデルとしてリリースされたぐらいでしょうか?
ただ、ゾンダーモデルとしては、最近でもドイツの私鉄WLEのモデルがリリースされています。
http://www.modellbahnecke.de/bilder/maerklin/37638.jpg
結局、実車が産業用機関車としての役割が主なので、中々カタログモデルとしては製品化しにくいという事情がありそうですね。
by Akira (2008-09-28 09:36)
はじめましてkagenoと申します。
最近天○堂の中古品としてこのマークの客車が何両か出ていおり青がきれいだなと思い短い車両を2両ほど購入しました(おそらく42891。他にUIC-X?もあった)。買っては見たものの素性がわからず困っていたところに当記事を見つけ判明できました。ありがとうございます。
by kageno (2008-09-28 10:37)
akiraさん
なるほどそのようにも見えるのですが、私の印象では「14」はもっと全長が短いような気がするのですが、これは写真写りのせいでしょうか。UIC-Xやシルバリンゲも3両以上牽引した写真を見ていません。いずれにせよ現在は「TALENT」にその座を譲ったようです。
kagenoさん、
はじめまして。機関車の素性がおわかり頂けたのは何よりでした。これはかなり特殊なエディションですから、滅多に手に入らないかも知れません。そういう意味ではよいお買い物だったと思います。このTegernsee-Bahn塗色の客車が2セットほどこれまで発売されていますが、これでなくてもタルキスカラーとの編成も実物ではみられたようです。
by klaviermusik-koba (2008-09-28 23:38)