SSブログ

シューベルトの連弾用ファンタジー [ピアノ音楽]

 連弾用のf-mollの有名なファンタジーである。これは曲のアイディアは連弾の域をはるかに超えていて、シンフォニックなスケールを持っている。これをオーケストレーションしたら面白かろうが、すでにやった人はいるみたいだから、それは今のところ私はやるつもりはない。が、この曲を弾かれた人はわかると思うのだけれど、二人の手がぶつかるために、必要な音をいくつか省略しなければならない、それ以上にシューベルトが本来必要なはずの音も「連弾」の制約のためにかなりの音が省略されて犠牲になっている。

 11月29日の名古屋でのコンサートはピアノが2台使えるので、この曲を2台ピアノでやることにした。そうすると、手のぶつかりの問題、ペダルの問題、など演奏上の問題はすべて解決してしまう。それと、シューベルトがかきたかった本来あるべきはずの音や、音域の制約のためにそうせざるえをえなかったメロディーラインのゆがみも、本来のあるべき姿に戻すことが出来る。このほうがシューベルトの意図にはるかに沿うのではないか。

 この曲は可能ならば2台ピアノで演奏すべきなのだ。もう少しいうならば、2台のピアノが使えないならこの曲を弾くのは諦めた方がいい。そのくらい、スケールの大きな曲なのである。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

札幌日記自動解放装置 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。