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自動解放装置 [メルクリン]

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 列車の自動連結、自動解放はモデラーの昔からの夢の一つだが、メルクリンはいち早くこれに取り組んでいた。 

 メルクリンの古くからの「売り」の一つは自動解放装置であろう。前にご紹介した1960年代に発売された44型にはすでに自動解放装置がついている。これも私が44型をムリして買った大きな理由の一つだが、当時はこの機関車にしか自動解放装置はついていなかった。原理的には現在のこの260型についているものとほぼ同じで、電磁石で連結器下についているフックが持ち上がって連結器に引っかけているリングをもちあげる、という仕組みになっている。

 電磁石を作動させるにはこの現在の260型のようにデジタル方式では機関車が動いていようと止まっていようと関係がない。だが44型の場合はアナログであるからまず列車を止め、逆転機のクリックを2回作動させると電磁石が作動する。(1回だけでは通常の逆転器だけが作動)実に巧妙で、アナログ時代の装置としては卓抜なアイデア、といえよう。

 ただ泣き所は、列車を止めるときに連結器同志に少しゆるみを持たせるようにしないと、磁石が十分に強くないため、うまく働いてくれないことがある。メルクリンの自動解放装置はレールの側にも磁石で作動するものもあるのはご承知の通りだが、うちのレイアウトにも何カ所か設置してあるものの、列車の長さや止める場所が限られるから意外と使い勝手は悪い。その点この260は入れ替えようであるから、どこでも、運転中でも解放することが出来る(実物の鉄道でそんなことするわけはないが)。うっかりして電磁石スイッチが長時間入れっぱなしになることもこれまでにあったが、こわれたことはない。

 だがこれにも問題がなくはない。標準のRELEXカプラーでは連結できないので、この機関車を使うときには旧型のカプラー付きの貨車を控え車として連結するか、必要な貨車の連結器をあらかじめ取り替えておかなければならない。
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コメント 5

Akira

このBR260?(V60)も随分製造から経ちますが、このモデルも中々古参のようですね。TELEXカプラーが旧型なので、今のKKKカプラーだと連結出来ないのが残念です。KKKカプラーが出来た時に、このタイプのTELEXは先端の左右の出っ張りを切り取ることを推奨していましたが、我が家にあるBR81のTELEXもなんだかその気になれず、そのままにしています。要はKKKカプラーのモデルと連結させなければ良いと思えばそれでいいのですから...。
でも、当時は画期的なファンクションでしたね。発煙装置とTELEXだけでメルクリンのアドバンテージは確立できていました。
by Akira (2008-10-13 09:40) 

klaviermusik-koba

おっしゃるとおり、モデル自体はずいぶん古参で、同じものがアナログ時代のも含めると3両もありますが、これだけが自動解放器付きです。

この自動解放器、動力車だけでなく、室内灯キットのように、非動力車につけられるキットがあると面白いなあ、とおもうことがあります。寝台車やKurswagenのように、途中駅で解放していく、という図式ですが、これは素人が取りつけるには難しいせいか、これからも期待できそうにはないですね。
by klaviermusik-koba (2008-10-13 18:40) 

Akira

メルクリンでは、そのために開放レールの存在があるのでしょうが、このレールはデジタル化今一歩遅れていて、ポイントのようなレール内蔵型デコーダーもなく、デジタル信号機のように信号機にデコーダーが組み込まれているようなこともないだけに簡単なお座敷運転にこの開放レールを付けることがしづらいです。
あとは、最近のBR290(V90)形に付いているタイプの新型TELEXを無理矢理取付けるとか?ファンクションデコーダー一つあれば出来る感じですね。
by Akira (2008-10-13 22:50) 

klaviermusik-koba

確かにCレールが完成してからまだあまり年月が経っていないから無理もない、とも思います。しかしこれも年とともに改良されるでしょう。akiraさんのブログにあるCS2も少し研究しなくては、と思っています。私の年になるともうなかなか新しいものについていけなくて・・・。
by klaviermusik-koba (2008-10-14 13:18) 

Akira

メルクリンのデジタルに関しての基本的姿勢は多機能は確かなのですが、それ以上になるべく簡単に操作が出来ることを目指しているはずです。
CS2に関しても、アップデートなどでCS1ではパソコンを使わなければ出来なかったことが、今度はUSB端子が付いているので、パソコンなしでメモリースティックなどを使ってもできるようになるとのことです。(もっともメモリースティックにデータを入れるのはパソコン経由でしょうが)

パソコンを使ってユーザーに簡単操作を約束する役目は販売店さんなのでしょうね。
私も他のコアなファンの力をお借りしつつ、情報提供をなるべく多く行ってゆきたいと考えています。
by Akira (2008-10-14 16:20) 

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