E18 [メルクリン]
私が留学時代によく活躍していたDR型の高速列車用であった。これはDB時代の118だが当時E18と呼ばれていた。1933年にAEGで製造され、パリの万博でグランプリをとったことでもよく知られている。おもしろいのは1−D−1という車輪配列で、実物は台車が一体のフレーム構造でボギーではないことである。もとより、これで模型のせまいカーブを曲がるのは無理で、かくれボギー風の構造になっているが、外側のプラスティック製のフレームに少しガタがあるのは、急カーブの脱線防止対策なのであろう。
最初見た感じはかなり無理して作っているなあ、と思ったものだが、超スピードでも急カーブやポイントをものともせず走り去るのを見てさすが、と感嘆した覚えがある。Schülzenwagenがよく似合う。この機関車用にはLoreley-Expressの4両セット、それに2両の追加セット、さらにLILIPUT製の展望車があり、これも編成に違和感なく加えられる。でもこのLILIPUTの展望車は実物ではいつ、何の列車に使ったのかは分からない。
2009-03-24 15:21
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E18/118は、欲しい欲しいと思いながら、未だ手元にない機関車です。Ep.III時代は、電化された南ドイツを中心に特にF-Zugで活躍した機関車と聞いていますので、私のSchuerzenwagenは、もっぱら蒸気機関車(03.10や01など)とディーゼル機関車(V200)の非電化区間ばかりです。
さて、Liliputの展望車ですが、これは元々戦前のHenschel-Wegmann-Zug(HWZ)が戦後に鉄青色に塗装され、F-Zug Blauer Enzian向けに改造されたものです。メルクリンからは既にHWZがリリースされているので、いずれこの鉄青色モデルもリリースされるものと期待しています。
しかしながら、このモデルは、客車でありながら固定編成向けの設計なので、中々一般のSchuerzenwagenとは連結される機会はなかったでしょうが、今は鉄青色のまま動態保存され、他のSchuerzenwagenと一緒に組成されています。
by Akira (2009-03-25 10:59)
なるほど、展望車はBluer Enzian向けだとすると、これはV200が牽引機になるのかも知れませんね。でも03あたりもよく似合いそう。どうりでこれだけがDBマークで、ローレライのメルクリン編成はDEUTSCHE BUNDESBAHNとあるわけで、色は同じでも編成としては合わないわけですね。まあでも模型だからこの辺はすこし大目に見てもらいましょ。動態保存されている、ということは時々イベント列車として運転されることもあるのですね。
by klaviermusik-koba (2009-03-25 19:04)
確かにF-ZugのBlauer Enzianなら、青ボイラのBR03.10は良く似合いそうですが、路線が違うのであったとしてもBR01.10でしょうか。
客車のボディサイドのDBマークは、私の想像ではRheingold(Express)やローレライ・エキスプレスは、国際列車のため「DEUTSCHE BUNDESBAHN」表記で、Blauer Enzianなどは国内列車のため、DBと表記されていたと考えています。後の広窓ドームカーにその名残がありますね。
展望車は、昔メルクリンインサイダーツアーに同乗した時の編成に連結されていましたので、その時の画像があります。
http://www.thundernet.or.jp/~PwM/abc/Insider-Tour/MIT003.jpg
ただ、あの美しい客車も間近で見ると、曲面ガラスがアクリル板だったり、室内も決して良く整備されているとは言えず、ちょっとがっかりしたものです。
by Akira (2009-03-26 18:02)
画像拝見しましたが実に美しく保存されていますね! こういうのをマメにチェックして乗られるのはすばらしいです。
当時は曲面ガラスは製造が難しかったのでアクリルもやむを得なかったのでしょう。でもこの展望車は列車の両端に付いていたのでしょうか。そうでないと昔の「つばめ」のように終着駅で3角線を回送する、という面倒なことになりますが。この展望車、LILIPUTの模型には何も標記がないのですが、窓配置から察するに2等車だったのでしょうか。でもBlauer EnzianはF-Zugだから当然1等車だけですよね。
by klaviermusik-koba (2009-03-26 19:34)
モデルの画像拝見しました。私が同乗した団体列車のこの展望車は、残念ながらメルクリン社員専用車で、一般の私は覗くことしかできませんでした。
元々HWZ客車は、片側がこの展望室付き個室客車で、もう片側は小さな展望室は付いていたものの、郵便/荷物/食堂車で展望室側が荷物室寄りにあって一般開放はされていなかったと思われます。それは、Blauer Enzianになっても同様でした。日本のように必ず展望車が後ろに来るようなことはなく、どちらか方面が必ず逆になったようです。Rheingold/Rheinpfeilのドームカーが列車の中間に組成され、あのような形になったのは、展望車問題の回避だと想像しています。
あと、等級ですが、Blauer Enzianの仕様は、確かに1等だと思いますが、画像のモデルは、DBマークがEp.IV仕様になっていますから、おそらくですが、Blauer Enzianの運用から外された後の現在の動態保存の仕様ではないかと想像できます。
by Akira (2009-03-26 20:17)
今となっては、記憶が100%正しいという自信は持てないのですが、当時2,3回「Blauer Enzian」を見た限り、実は私は展望車を見た記憶がないのです。何しろ、最初のDBのおおかたの印象はすすけた汚いグリーンの機関車と客車、というイメージでしたから、展望車のような特別なものがあれば見逃すはずはないと思うのですが。
薄汚いグリーンの列車、DBに最初あまり興味が持てなかった、というのが正直なところで、もっとよく観察して記録しておいたら現在残り少ない日本人のDBの生き証人になれたはず、と残念に思います。
by klaviermusik-koba (2009-03-26 22:14)
少し前のSpielkisteブログにも「Blauer Enzian」について書きましたが、1957年に展望車が外されたそうです。ですから、ご覧になったのはそれ以降なのかも知れません。
http://maerklin-kiste.blog.so-net.ne.jp/2009-03-22
汚いグリーンの機関車というのは、E18だったのでしょうか。それともE40?でしょうか?いずれにしても今迄も沢山のDBの生きた情報を頂きましたので感謝いたしております。
by Akira (2009-03-26 22:47)
道理で1960年以降見たBlauer Enzianには展望車はもうなかったのですね。安心しました。E18がよく牽引していたのは「Gambrinus」あたりではなかったかと思います。E40は当時最新式でMünchenーRosenheim線でよく見かけました。ときおり乗ったMittenwald線のE-Zugは何しろE52でしたからねえ。そういえばこのE52もE18と同じでボギーではなく、フレーム一体構造の!-D-1でStangenlokomotivでしたね。これ、メルクリンの定番商品で欲しいと思ってはいるのですが、なかなか金属製になってくれない。
by klaviermusik-koba (2009-03-27 09:08)
2008年の3月頃リリースされたEp.III仕様のE52(37523)は、樹脂製ボディに変更はなかったものの、初めてのEp.III仕様ということもあって中々好評の様ですね。
メルクリンサイト:
http://www.maerklin.de/de/service/suche/details.html?page=&perpage=10&level1=2341&level2=2346&art_nr=37523&search=1&era=0&gaugechoice=0&groupchoice=0&subgroupchoice=0&catalogue=0&features=0&searchtext=&backlink=%2Fwww.maerklin.de%2Fde%2Fservice%2Fsuche%2Fproduktsuche.html
サイトで見つけたモデル画像:
http://www.lokdepot.de/images/product_images/popup_images/3172_0.jpg
by Akira (2009-03-27 10:14)
この展望車とHWZのそれとは別物と思いますが
いかがでしょうか?
過去、Rivarossiから製品化されていたHWZは
Ep.3の青に塗られた5両編成で「Blauer Enzian」セットとして販売されていました
(今年(去年だったか?)再販予定がなくなった..と残念がられていたセットです)。
リリプットはSchuerzenwagenの青サロンカーやDSG赤食堂車などとこの展望車の5両セットで、
こちらも同じく「Blauer Enzian」セットとして発売しています。
by しげやん (2009-03-27 14:25)
akiraさん、しげやんさん、
いろいろと情報をありがとうございました。リリプットについては、最近あまり情報がなかったのですが、昔から精密でなかなかいいモデルを出していたので今はどこの傘下にあるのか分かりませんが、昔ながらそれぞれの模型会社は伝統を引き継いでいるのですね。この展望車もなかなかいいです。
by klaviermusik-koba (2009-03-27 20:07)