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エコ論争の矛盾 [一般向け]

 鉄ネタが続きすぎたのでここでしばらくお休み。またいつもの意地悪じいさん論評に戻る。

 エコと資本主義社会の持続、というのはそもそも矛盾する思想ではないか。両立は無理なのだ、とつねづね思っている。ガソリンの値段がリッター200円近くになったから、そのとき私はこれは結構なことだ、と私は思った。不要不急の車は減るから、道路は空くし、空気もよくなる。できるだけみなが電車を利用すればいいのだ。東京の道路があのころずいぶん走りやすくなったのはみんな実感したはずである。

 リーマンショックでものが売れなくなった。特に車が売れなくなった。エコにとっては結構なことだが、自動車会社やそれに関連した産業は深刻である。でも、何かのはずみでまた車が売れ出したら、自動車会社は有り難いかも知れないが、また車が増えて道路は混むし空気も悪くなる。

 地球温暖化、という思想にも私は懐疑的なのだ。確かに人間の生活が地球温暖化の一因をなしてはいるだろう。しかし、地球の歴史を見ると、何千万年とかの単位で、あるときは地球全体が凍るほどの寒さになり、またあるときは、北極の氷が溶けて海水の水位があがり、日本と大陸が陸続きになったり、の歴史を繰り返してきた。そして結局いつかは太陽に飲み込まれ、それ以前に人間は死滅してしまう運命にあることは科学的に分かっている。知らぬが仏、というが、科学知識が進んで将来人間は必ず全滅するのを知ることが果たして幸福なのかどうか。未来永遠に持続するものは何もない、という仏教的思想に立ち戻る必要がある。

 エコ一辺倒にも私はくみすることはできない。第2次世界大戦中、世の中がだんだん絶望的になってきたことを身をもって体験した日本人最後の世代である。関西線の列車が1日20往復くらいあった時代から、10往復になり、最悪4往復にまで減った、客車もだんだん悪くなり、最後は貨車にすらなった。(あ、また鉄ネタになってしまった)世の中が(比較的!)悪くなってきたとはいっても、まだまだ世界的規模でみれば日本は天国ではないだろうか。これは世界のいろいろな国を旅行してみれば誰しも実感するはずであろう。

 

 
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