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札幌日記 [札幌大谷大学]

もう五月も中旬というのに札幌はまだ寒い。コートをもってこなかったのを後悔した。現在、札幌大谷大学は短大美術科を4年制に、新たに社会学部を立ち上げる、という作業が進んでいる。音楽学部も関係がないようだが、資金、校舎や教室のやりくり、単位や教員の互換性、などなども無関係ではあり得ない。そのため、学園全体でものを見ていかないとうまく行かない。

一般の授業やレッスンはそれとは別に行わなくてはならず、ネコの手も借りたいほど、いろいろな仕事が多い。私の担当しているクラス授業は、今年は定期演奏会にベートーヴェンの第9シンフォニーをとりあげるので、それについての話を中心にすすめている。しかし問題は多い。第9が書かれた時代的背景、シンフォニーの形式の話、オーケストレーションの話、なによりもベートーヴェンの後期の作品にはフーがについての知識は不可欠。そのため、話はしばしば寄り道し、なかなか先へ進まない。

 CDは今日は2楽章のスケルツォを聞くだけで終わったが、第1楽章の発生動機がどのように展開して、第2楽章のテーマに至ったか、第2楽章のもモティーフからいかに「歓喜の歌」のメロディが形成されていくか、という「構成」の話は多分ここの学生は初めて聞くことばかりであろう。

主題の変容と展開、を理解してもらうために、例によってバッハの「フーガの技法」を引き合いにだし、学生をピアノの周りに集めて、曲集の中から3曲の違ったフーガを弾いて聴かせた。どこまでわかってくれたかしら。
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