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女満別空港のできごと [旅行]

 仕事で北見に出かけた。7時55分羽田発女満別行きのJALのA-300機は土曜日のせいもあって。90%くらいの乗客を乗せて飛び立った。1時間半後、飛行機は女満別空港最終着陸態勢に入っていた。リクライニングを元の位置に戻すアナウンスもあった。ところが、私の前の席の老婦人が反応しないようなのだ。客室乗務員が例によって注意をうながしたが、それにも反応がない。寝ているふうでもなく、どうやら意識がないみたいなのだ。急にまわりは騒然となった。2,3人の乗務員が酸素ボンベを担いでかけつけ、4人の乗客が席を移され、その4人分の席を折り畳んでその上に簡易ベットが設置された。すぐうしろの窓側の席にいた私もほかの席に移るように、と指示されたので荷物ごと移動。一人の乗務員は電話でどうやら機長か空港と連絡を取っている様子。

 しばらく、体を揺すったり「だいじょうぶですか」と声をかけていても反応がなかったが、ややしばらくあって、さいわい意識が戻ったらしく、少し反応を示し始めた。着陸まではあと10分くらいだから、どのみちこのまま様子を見るより仕方がない。機はそのまま着陸し、空港の移動式渡り廊下にはベット運搬車と車いすが用意されていた。そのころまでには病人は大分回復し、なんとか自力で動けるくらいにはなったようで、よかった、とみな思ったが、腑に落ちないのは、その隣の席にいた孫娘とおぼしき人物で、終始全くあわてた様子もないのだ。あわてているのは周りだけで、当人はさほど気にしている様子もない。時々この老婦人はこうなることを知っていたのかも知れない。

 これが羽田離陸直後で、老婦人の一人旅だったら、機は羽田に戻ったことだろう。そうすると私もその他の乗客たちもその日のスケジュールは大幅に狂うことになる。でもこういうことも時に起こりうることも常日頃考えて行動しないといけないのかもしれない。私だってその当事者になる可能性もあるわけだから。
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コメント 5

ソラリス

そのハプニングが離陸直後じゃなくて良かったですね。当事者も大変ですが他の乗客だって、急いでいるかも知れませんからね。
わけの解らないお孫さんですね。「いつもこんなもんだ。」と思っていたんでしょうか?
私は一瞬「計画的犯行?」と疑ってしまいました。
by ソラリス (2009-07-06 14:08) 

ake_i

読んでいて、心臓がドキドキしてしまいました。
意識が戻って良かったです。
先生もハラハラされたことでしょう。
お疲れ様でした。
so-netブログではniceを押す慣習がありますが、niceなことではありませんね。
by ake_i (2009-07-06 15:58) 

klaviermusik-koba

私もはじめての経験でした。まあでもそのご一行はちゃんと旅行を続けられたかが気がかりでした。

私の知人でパリー成田間の機内で心臓発作を起こし、そのまま亡くなられた、という不幸なこともありました。飛行機は上空では機内の気圧が通常より低いので、身体に異常のある人は気をつけた方がいいと思います。
by klaviermusik-koba (2009-07-06 17:26) 

ソラリス

この度はご無事で何よりです。
でも気圧で心臓発作!…そんな事もあるんですね。恐いお話ですね。
そう言えば、私は飛行機がエア・ポケットに入った瞬間、鼻血(両方の穴から)が出ましたが、それも気圧かも知れませんね。当事者にならないように気をつけます。

by ソラリス (2009-07-06 22:40) 

klaviermusik-koba

飛行中の機内は地上の90%位の気圧だそうですから,それも飛び立って短時間のうちに気圧が下がりますから敏感な人はそれだけで高山病みたいになるかもしれません。
地上と同じ100%にすればよさそうなものですが,機体の金属疲労に影響があるそうです。
by klaviermusik-koba (2009-07-07 09:04) 

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