紙鍵盤現代版 [ピアノ音楽]
その昔、ピアノがないひとのために紙鍵盤というものがあった。もちろん音は出ないが「ピアノを弾いたつもり」。もう一つ、比較的最近まで、音のでない「携帯用の鍵盤」というものがあった。ピアニストが旅行中、もしくは、楽屋で練習が出来ないときのピアノの代用品、というわけである。もちろん、いずれも現在ではすたれた。
この写真は2段鍵盤をもった新型スタインウエイ、ではない。下の鍵盤はほんものだが、上の鍵盤は紙鍵盤の電子化されたもの。ビニールシートの上に鍵盤の絵が印刷されているだけだが、鍵盤の下にセンサーがついていていて実際に音がだせる。片づける時はくるくる巻いて袋に入れれば終わり。こうやってチェンバロよろしく、上鍵盤をこれで、下鍵盤を実際のピアノで「ゴルトベルク変奏曲」の2段鍵盤を必要とするところをやってみるとこれ、なかなか面白い。同時に4つまでの音が出せる。
私はこのところホテル住まいを余儀なくされることが多いのでピアノがそばにないことが多いから淋しいときのために代用品として買ってみた。いずれにしてもこれはおもちゃだから、代用品としてもまったく使い物にはならない。これ買ったらいいよ、と人には全然勧められない。ピアニストには無駄な買い物に終わる。
2010-01-27 21:35
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