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箕面有馬電気軌道 [鉄道全般]

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 いささか旧聞に属するが2007年阪急電車は創立100周年を迎えた。阪急系列の宝塚ホテルは老舗のホテルとして今も健在。私は神戸女学院の仕事の時には必ずここに泊まる。いくたびいつも気になっているのがこれである。

 阪急開業100周年を記念して作られたケーキとパスタだけで作られた1/10の開業当時の1型と呼ばれた電車の模型。宝塚ホテルのフロントの片隅に展示されている。開業当時は箕面有馬(みのおありま)電気軌道と呼ばれ、のちの阪急電車の前身となる。この模型は実に精巧に作られ、レール、橋桁にいたるまでお菓子で作られている。前にあるごついカウキャッチャーはおそらく当時電車というものが知られていなかったから、人にぶつかってもそのままこの排障機にすくい取られる形で何とか被害を防止しようとしたものに違いない。カウキャッチャーならぬマンキャッチャーである。

 運転席は人物はもちろん、ややオーバースケールではあるもののコントローラーまで見ることが出来る。ポール集電、ダブルルーフ、Rのついた前面や上部の明かり取りのはめ殺し窓など、アメリカのインターバン電車の影響が色濃い。当時としてはとてもハイカラなものだったに違いない。この独特の美しいマルーンの塗色は現在の阪急車両にいたるまで、100年間かわらぬ伝統として受け継がれている。

 話は関係ないようだが私がいささかかかわっている神戸女学院も西宮市にあるのに、なぜ「神戸」女学院かという謎もこれで解ける。この学校も現在同じ場所にある関西学院ももとはといえば神戸市にあった。阪急電車の創設にあたり、これらをすべて阪急沿線に誘致したのである。宝塚劇場と共に少しでも利用客を増やそうとした小林一三の仕組んだことに違いない。今や住宅街の中にあるが昔はさぞ不便だったことだろう。今やキャンパスはどちらも素晴らしい環境と立地条件にあり、大学経営が困難な今、神戸女学院はまだまだお嬢様学校として優雅な状況といえる。
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