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アーメンの幻影 [ピアノ音楽]

 ほったらかしになっていたのである。洗足学園恒例のサントリーホールでの大学院の室内楽コンサートなのだが、学生たちにはメシアンは少々難しいかな、と思いながらもまあ1曲づつ分担してやるなら何とかなるかも知れない、と曲だけ渡して置いたのである。

 先日少し聞いてみたら思ったほど惨憺たる状況でもなかったのでどうにかなる見通しは立ってきた。何しろコンサート当日私は出席出来ず、いつものように私が采配を振るうわけには行かない。準備だけはして置いて後は彼らにまかせる。

 思えば私がこれを1958年頃、軽井沢の現代音楽祭で演奏し(日本初演かも知れない)、その後何回もステージにかけたことがある。当時、今は信じがたいことだが労音のコンサートでこんなもののリクエストがしばしばあったのだ。

 あれから世の中は変わり、こんなものがリクエストされる時代ではなくなったが、やはり今聞いてみてもこの曲は20世紀の傑作のひとつと思う。とくに2台ピアノの能力をフルに活用した、という意味でも。しかしその割には現在2台ピアノのコンサートがあちこち盛んな割にはラフマニノフやインファントやルトフワフスキのようにポピュラーになっていないのはなぜだろう。

 2月25日サントリー小ホールです。私は出席出来ないのが残念ですが、多分学生たちはうまくやると思います。応援してやってください。
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