二階建客車 [メルクリン]
2階建て客車に照明をつけるとかなり電力を食ってしまうのでほかの列車は同時には運転できない。しかしたまにはこれも運転してみようと取り出してみた。
客車を2階建てにするアイデアはどこから、いつから始まったのかは知らないが、多分、アメリカのユニオン・パシフィックの大陸横断鉄道のヴィスタ・ドームカーあたりではないか。日本では近鉄特急くらいが多分始まりでこの頃は収容人員を増やす、という実利面よりは、むしろ観光列車としてアピールするためだったのだろう。
この列車もそうだがTGV、日本ではMAXあたりが収容人員を増やすための実利的な効果を期待したもので、DBではこのローカル列車に見るように確実に定着した。しかし一方ではやはり2階建てというのは天井が低く、うっとうしい感じは否めない。従って日本では寝台車を別にすれば新幹線、在来線とも旅客サービスの観点からまたもとに戻りつつあるように見える。使う側にしても車内販売や、検札の移動が大変、ということもあるのかも知れない。
2011-02-28 21:34
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こんにちは。実は2階建て、大好きなんです−−週に一度、宇都宮線沿線に仕事に出るようになって数年になります。なにしろ乗り換えの赤羽駅ホームで北斗星をお迎えするような通勤条件のため、年々鉄分の血中濃度が高くなっているように思われるのがいささか厄介です。
100系新幹線が忘れがたく、ほんの少しいい気分になりたいときには(大量の答案の採点を終えたあとなど)、湘南新宿ラインのグリーン車を使います。乗れば案外先客がいるもので、しかもすれ違う下りのグリーン車は、きまってもっと繁盛しています。これにくらべると、下りのソロ2階左側がとれたら、日本海の疾風怒涛の絶景を楽しめるあけぼのがいつまで続くのか、ちょっと心配になってしまいます。
by Bravo_Daniil! (2011-03-04 03:52)
新宿湘南ラインのグリーン車の2回は快適ですね。なるほど、ソロの2階日本海側のスリーパーで旅行するのは私の夢でもありますがまだ実現していません。
確かに最近は新幹線は遮音のためにレール脇に壁がありますから1階席だと何も見えない,ということも起こります。100系の新幹線に匹敵するのは東北新幹線のMAXくらいですが、これも下の階の座席にあたるともう何も見えなくて,鉄道の旅の楽しさはなくなります。やはり乗るなら2階ですね。
by klaviermusik-koba (2011-03-04 13:55)
こんばんは、kobaさん。
私が知る限り、2階建て客車のドイツでのルーツは1936年のHLEと呼ばれる私鉄の車輛でしょうか?当時からプッシュプルだったようです。以下その説明です。
http://de.wikipedia.org/wiki/Doppelstock-Stromlinien-Wendezug_der_LBE
あと、客車の室内灯ですが、以前は電球だったのでやたらに電気を食いましたが、最近はLEDなので消費電力は非常に少なくなりました。
by Akira (2011-03-04 20:35)
1936年ですか、それにしては写真から見る限り、現代のものとほとんどかわらないモダンなものですね。逆に言えば2階建ての究極のデザインは既にそのときに決まってしまった,ということでしょうか。でも動力がタンク機関車でどうやって推進運転をしたのでしょう。ヨーロッパ鉄道のプッシュ–プル運転の歴史は本当に古いのですね。
by klaviermusik-koba (2011-03-05 11:37)
こんばんは、kobaさん。
蒸気機関車のプッシュの遠隔制御ですが、どうやら船舶同様エンジンテレグラフ方式を取っていたようです。以下IYさんのブログ記事をご参照ください。
http://2008-deep-blue.tea-nifty.com/blog/2010/01/43810-dfb4.html
シルバーリンゲの制御客車ですら、蒸気機関車の制御はエンジンテレグラフ方式だったようです。
by Akira (2011-03-05 22:04)
ありがとうございます。蒸気エンジンを遠隔操作する,というのは船舶でとられた方式なのですね。短距離運転の場合,日本でも必要とされたはずですが、少なくとも私の子供時代,つまり蒸気全盛の時代でさえ、見聞したことはありませんでした。
日本は欧米にくらべて、電車化が早かったのでそういう技術を考えることもなかったのかもしれません。
by klaviermusik-koba (2011-03-06 09:51)