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アルナ車両(都電) [鉄道全般]

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(8000型。三ノ輪終点で)
 現在日本で路面電車を製作しているのはこのアルナ車両一社のみである。都電の主流である8000型(写真)も アルナ製で、そういえば長崎市電や熊本市電など連接の低床市電と風貌、雰囲気がどことなく似ていて生まれは争えない。アルナ、はアルミニウム、とナニワ工機を縮めた名前で、阪急阪神ホールディングの系列会社。

 この業界はそうそう需要があるわけではないが、日本でただ一つ低床式路面電車の技術を持つ。阪急阪神電車の更新工事などを請け負う仕事が半分、のようである。都電は高床式で停留所にはいずれもホームがあり、車椅子でも道路からアクセス出来る勾配になっているので、コストのかかる低床式は取らないがこれはこれなりのやり方だと思う。そのかわり、車内は全くフラットでいったんホームにのればあとはバリアフリー、という長所がある。杖代わりに組み立て式のベビーカーのごときものを押して乗るおばあさんもいるが(私だって老人だが)まあうまく行っているように見える。

 平日でもそれなりの需要があり、沿線はバラが植えられ、きれいに整備されていて、都内の隠れた観光路線として明らかに地元の人ではなさそうな乗客が多い。つまり私のようにカメラを持った人たちだ。線路のまぎわに住宅があって、玄関からはレールを越えないと道路へ出られないような家も時にみられ、そのための踏切はその家専用、つまりマイ踏切なのである。こんな風景が見られるのも下町ならであろう。終点から終点まで約1時間あまり、退屈することはなかった。
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コメント 2

Akira

kobaさん、おはようございます。

アルナと言えば、阪急電車や東武電車のメーカーとしてのイメージが強いですが、確かに路面電車も多いようですね。ただ、国内唯一の路面電車メーカーという訳ではなく、近畿車両や新潟トランシスも路面電車のメーカーとしてやっています。(近畿車両は輸出向けが主ですが)

都電は、電停に地下鉄やJRなど結節点が多いので車両の大型化が求められるのですが、飛鳥山の急勾配と電停のホーム長などが問題になっていて単車になってしまいます。そういう意味ではLRTと言うにはまだ問題が多いのですが、池袋LRT計画との連携など希望の光もありましてゆっくりでも従来の都電の良さを残しつつ新しい公共交通の世界に入って欲しいものと願っています。
by Akira (2011-11-15 08:47) 

klaviermusik-koba

なるほど、アルナ以外にも路面電車は作っているところがあるのですね。いずれにせよ、現在の日本は路面電車の製造だけでは企業として成り立たないので、頼まれれば何でもやる、というところはあると思います。でも日本では低床式の連接電車、という意味ではいまのところアルナしかないのではないのでしょうか。

池袋のlRT構想と一体になればすばらしいですが今のところ都電は単両で運転するのが基本ですから、長大編成になると難しい問題も多いとおもいます。
by klaviermusik-koba (2011-11-15 11:33) 

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