SSブログ

ルーマニアの音楽 [音楽全般]

 Francis Chagrin(1905年生まれ、多分フランス流にフランシス・シャグランと読むのであろう)というルーマニア生まれの作曲家がいる。ルーマニアといえばヨーロッパでも辺境で、私もこの国にいったことはないが、すぐれた音楽家を生んだ国でもある。ルーマニア生まれの音楽家、といえば作曲家ではエネスコ、ピアニストではリパッティ、が代表格。かつてこの国はハプスブルグ帝国の勢力が及んだ一番東あたりにあたるので、昔はドイツ語が通用していたようである。ショパンの弟子の中でも有名な、ミクリ、フィルチュなどもルーマニア生まれで、「カール・フィルチュピアノコンクール」なるコンクールものも開催されていると聞く。

 さて、シャグランであるが、この人はパリのコンセルヴァトワールでブーランジェなどものとで、正統的な作曲を勉強した人だが、2曲のシンフォニーなどまじめな音楽も書くが、映画音楽、娯楽音楽の分野でも活躍し、また多くの若い現代音楽作曲家の作品を紹介したことでも知られる。この人の作品に、ハーモニカと管弦楽のための「ルーマニア幻想曲」という作品がある。ハーモニカ、というマイナーな楽器を縦横に使いこなし、民族色豊かで、構成的にもしっかりとした作品で、相当なレベルの作曲家であることが見て取れる。今度これを弾くためにピアノパートをさらっているのだが、まだまだ自分の知らない面白い音楽の世界があるなあ、と楽しくなる。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

イトバク

リパッティ作曲のノクターンもとても綺麗ですよ!多分先生のお気に召すと思います。
by イトバク (2011-11-15 08:35) 

klaviermusik-koba

リパッティにピアノ曲があることは聞いていますが、まだ楽譜も見たことはありません。あれだけの音楽家ですからいい作品を残したとしても不思議はないと思います。おりがあれば見てみたいです。
by klaviermusik-koba (2011-11-15 11:36) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

アルナ車両(都電)札幌日記 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。