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アルフレッド・コルトー(2) [ピアノ音楽]

 コルトーといえば、ショパン弾き、というイメージが強いが、シューマンなどドイツ音楽にも、ドイツ人以上に共感を持った人で、これもいまに語り継がれている。それと、Tさんの話で私も始めて知ったのだが、なんとベートーヴェンのソナタ全曲の録音があるのだそうである。(ただし、ハンマークラヴィアの一部がなぜか抜けている)そのほか、録音はしたものの、本人が発売を許可しなかったものが、たくさんあって、その中にショパンのマズルカ全集がある。まだ聞いていないがこれは面白いだろうと思う。そのコピーがいま手元にある。ショパン協会としてはいい資料になると喜んでいる。指揮者として、ワーグナーに傾倒し、ローエングリンや神々の黄昏などの楽劇も指揮したことなどはほとんど知られていない。当時のフランス人としてはワーグナーを上演するのは珍しかったのではないか。

 ところでコルトーの記念館であるが、私はまだ見たことがない。比較的こじんまりしたホールでコンサートや展示ができる会館だそうだが、どういう理由か、資金不足のために中断し、内装ができていないので、そのままのかたちで、ときおりコンサートなどが開かれているようである。内装工事のために、1000万から2000万の資金が必要でそれをこれからなんとか寄付でまかなおう、ということのようである。

 この程度の金額なら、どうにでもなりそうなものだが、小さい自治体ではなかなか思うようにはいかないらしい。今年の10月7日を中心にイベントを計画しているようで、内容はまだ決まっていない。パリでコルトーに直接師事した人は案外多くて、日本人では遠山慶子さんがその筆頭格だが、遠山さんあたりが中心になって企画され、演奏会などをされるのされるのがいいのではないかと思う。いっぱんからの浄財を募る、ということも考えているようである。ともかく、コルトーと日本との結びつきを考えるなら、これはなんとかいい形で残していきたい、と思うのは私だけではあるまい。日本ショパン協会として協力するのは当然のことだと思う。(札幌)

 
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