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アルフレッド・コルトー(3) [ピアノ音楽]

前述のTさんからおみやげにいただいたコルトーのマズルカを半分くらい聞いてみた。ふだんあまりCDは聞かないのだがこれはおもしろそう、と思ったのだ。コルトーらしいアクの強い演奏は予想した通りなのだが、録音はしたものの、発売はしなかった、という理由もわかる気もする。どの曲も私の予想とはことごとく違うテンポなのだが、これもいつも起こることでそう気にもならない。

もとより、コルトーの演奏するマズルカがポーランド流のアカデミズムに収まるはずもないし、それでは面白くもないのだが、そうだとするとどんなマズルカでもいいか、となるとむつかしい問題が生ずる。ついでに一緒にいただいた20世紀前半のいろいろな歴史的ショパン弾きの演奏とも比較して聴いたがこれについてはまた項をあらためる。

さすがにコルトーとなると、全く自由なルバートを用いても曲全体の構図はしっかりしていて、勝手放題、ということにはならない。が、しかしマズルカ独特のリズム感ということからすると、やはりかなり違和感を持たざるを得ない、というのが正直な感想であり、途中で少し疲れてもきた。多分ショパンはマズルカをこのようには考えていなかったのではないか、という思いがよぎった。やはりコルトー自身もそんな理由から発売をためらったのかもしれない。
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