機中閑ありiPad [旅行]
とはいうものの、毎回の札幌便、だいたいが機内は退屈なものだ。私は雑誌を読むか、iPadで小説や、楽譜を読んで時間をつぶしている。iPadは電子機器だから、ある高度に達して飛行が安定している状態でしか使えないのが難点といえる。搭乗中の2/3くらいの時間だけがiPadタイムなのである。今日の羽田行きの便は767でほぼ8割方の搭乗率で、空いているとはいえない。
外はもう暗くてなにも見えないから、楽譜の面白そうなところでも読もうと思った。何分経ったころだろうか。もうサービスのコーヒーも終わったので、しばらく楽譜に集中していたら突然、
「何をお読みですか」
という声がするのでふとみると、客室乗務員のひとりが、いつのまにか私のiPadをのぞきこんでいる。
「ご覧の通り楽譜ですが」
というと、
「あら、何の曲ですか」
「ブラームスのピアノコンチェルトの2番のピアノ譜です」
もうこれで会話は終わるだろうと思ったら、
「すてきですね、じつは私、大学時代にチェロをやっていてこの曲オケでやったことがあるのですよ」
いやあ、客室乗務員にもすごい経歴の持ち主もいるものだなあ、と感心したがそのとき運悪く、
「当機は着陸態勢に入りますので電子機器をお持ちの方は電源をお切りください」
のアナウンスがはいって、会話はそこまでで終わる。
「第3楽章のチェロのソロも弾かれたのですか?」
という肝心なところは聞きそびれた。
外はもう暗くてなにも見えないから、楽譜の面白そうなところでも読もうと思った。何分経ったころだろうか。もうサービスのコーヒーも終わったので、しばらく楽譜に集中していたら突然、
「何をお読みですか」
という声がするのでふとみると、客室乗務員のひとりが、いつのまにか私のiPadをのぞきこんでいる。
「ご覧の通り楽譜ですが」
というと、
「あら、何の曲ですか」
「ブラームスのピアノコンチェルトの2番のピアノ譜です」
もうこれで会話は終わるだろうと思ったら、
「すてきですね、じつは私、大学時代にチェロをやっていてこの曲オケでやったことがあるのですよ」
いやあ、客室乗務員にもすごい経歴の持ち主もいるものだなあ、と感心したがそのとき運悪く、
「当機は着陸態勢に入りますので電子機器をお持ちの方は電源をお切りください」
のアナウンスがはいって、会話はそこまでで終わる。
「第3楽章のチェロのソロも弾かれたのですか?」
という肝心なところは聞きそびれた。
2012-11-29 14:37
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