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肺がんについて [健康問題]

同じ年齢の親友から電話がかかった。肺がんが見つかり、精密検査の結果、動脈に近いのでオペができない、という。私は言葉を失ったが、彼の方は案外たんたんとしている。こういう時、何を言っても慰めにはならないから、私にできることは、じっと彼の話を聞く以外にできることはない。この年まで、やりたいことをやらせてもらったからもう自分は本望なのだ、と強がるふうもなく話を続けている。ヘビースモーカーだったからまあ自業自得だよね、というが、私としては「うん、そうだなあ」ともいえず、ただひたすら話を聞く。

人間は生存本能の強い生き物だから、いくつまで生きたからもういい、というものではない。幸い、彼はもう次の仕事の手順も考え、前向きに生きようとしているようなので、たぶん私が彼にしてあげられることは、これまで、用がある時しか電話をしなかったが、うるさくない程度にときおり電話をいれて話を聞いてあげるくらいが関の山であろう。

ガンが人体の中に発生して、検査で見つかる大きさになるまで平均19年もかかっているそうだから、私くらいの年齢の人はたぶん大部分の人に、がんはすでに発生していて、検査をしても細胞レベルだからひっかかってこないだけであろう。つまり私も、当ブログを読んでおられる大部分の人もおおかたががん生成過程にある、ともいえる。立派に検査に引っかかるまえに、脳梗塞か、心筋梗塞で死んでしまえば、それはガンはもともとなかったことと同じことになる。彼の場合肺がんで、肺がんに関していえば早期発見は、治癒率の向上にはつながらない、ということが立証されている。現に彼は昨年のレントゲン写真では異常なしだったという。私も今年のレントゲン写真では異常なし、と出たが、それは肉眼で見えていないだけで、細胞レベルでは誰にもわからない。胸のレントゲン写真の医師所見は勤務している大学に提出を義務付けられているものだが、肺がんの早期発見をしてあげる、という親切心が目的ではなく、結核などの他人に伝染する病気を恐れてのことにちがいない。
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