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ちょっといい話 [札幌日記]

定宿にしている札幌のホテルは、そう大きなホテルではないこともあるが、これだけしょっちゅう行っているとたいていの従業員とは顔見知りになっている。時折人は入れ替わることもあるが、従業員はよく定着している方だと思う。それだけ職場としても居心地がいいのであろう。それは敏感に空気を感じ取る顧客の立場からもわかる。

ここのレストランと中華料理店はホテルの直営である。夜遅くなって食事をとるレストランの従業員の中に一人、美人とは言えないまでも、とても人当たりがやわらかくて感じのいい女性、20代後半かもしかしたら30歳始めころかも、がいる。夜遅くなるとお客も少ないので、ときおり、さりげなく私に話しかけてくる。特に中身のあることをしゃべるわけではないが、疲れとストレスが溜まって一人で淋しく食事をしている時は少しホッとする。

どうやらここの従業員は何人かで輪番制をとっているようで、毎回この女性を見かけるわけでもない。ところがこの1、2ヶ月顔を見ることがなくなったので、どうしたのかな、と思っていたら、今日フロントで「あら、先生しばらくです」というので、みれば、以前より少し化粧が濃くなった彼女が姿をあらわした。「こちらに配置換えになったの?」と聞くとマスターが引き取って「ええ、宴会の係りになってもらったのです」多分彼女の素敵な人柄が買われて、より責任の重い仕事を任されたのであろう。「そうか、良かったねえ、頑張ってね」「はい、よろしくお願いします」私もちょっぴり嬉しくなった。
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