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富山ライトレール [鉄道全般]


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富山市のライトレールについてはあちこちで取り上げられ、有名になっているせいか、旅行シーズンの今、この電車で市内を一周すると早朝にもかかわらず、あちこちで写真を撮っている人を見かけるし、明らかに用はないのにとりあえず乗って見る、という人も見かけた。もちろん、これで採算が取れているとはとても思えないが、富山城、公園、商店街など見どころを20分くらいで環状線で一周して市内をプチ観光するにはもってこいで、面白そうなところで降りてもいい。ライトレール自体が観光スポット化している、と言ってもいいかもしれない。

5年前にきた時は新線部分は工事中だったが、完成後のいま、JR富山駅、県庁、富山城、国際会議場、ANAホテル、コンサートホール、商店街などの市内重要拠点を迂回する道路、建物、環境は、すっかり美しくなり、実際乗っているだけで楽しい。私の宿泊ホテルであるANAホテルのフロントでライトレールに乗る旨告げると、運賃が100円に割引される切符が2枚と沿線の観光地図を渡される。

新しく開通した部分は単線だがループ線だからそれでいいわけである。まかり間違って一駅乗り過ごしても、時間があればもう一周してもいいし、歩いて戻ってもたいした距離ではない。乗って街を見物しているだけで楽しい、という視点はこれまでの日本の市街電車にはなく、市街電車はあくまで移動のための実用本位としか考えてこなかった。東京のハトバスもいいが、市街電車でこういう視点で町を見物してもらう、という発想はもっと取り入れていい。ライトレールは座席に座っても視点が低いので、歩いている人との視点の差がほとんどない、というのもいいと思う。

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Akira

こんばんは、kobaさん。

ウィーンのトラムも環状線があって、これに乗れば一通りの市内観光もどきが出来、重宝しました。富山ライトレールはまだ乗っていませんが、是非1度体験したいと思っています。
さて、このトラムを仕掛けた森市長の講演を1度聞きましたが、インパクトのあるものでした。それは、年々増大する高齢者の医療費を抑制するためにはどうすれば良いかということで、お年寄りを元気にするのが1番というコンセプトの元、彼らをどんどん家から出して外出させ、元気を取り戻させることで、医者いらずの高齢者を増やすのが目的だったそうです。そのためにトラムを整備したところ、実際に市の医療費負担が減少傾向になったとか。考えてみれば、ヨーロッパでもお年寄りは外でカフェを楽しんだりしている光景を良く見ますし、トラムに乗れば高齢者の利用者の多いこと。街を元気にする大切な役割をトラムは担っていると感じています。
by Akira (2013-08-12 20:41) 

klaviermusik-koba

おはようございます。akiraさん


だいぶん高齢者が楽に乗り降りできるようには、バスや路面電車も改良されていますが、富山のループ線は旧型車両は走らないので、静かで乗り心地もいい、乗るのも楽しい、ということで、これからのライトレールの模範になりうると思います。ウイーンのようにとっくの昔からやっているところからみれば、今さら、とおもわれるかもしれませんが。ビールを飲む納涼電車もいいけれど、日常的にかまえずに乗れるのがいいと思います。
by klaviermusik-koba (2013-08-13 08:23) 

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