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第1回韓国青少年ピアノコンクール [ピアノ音楽]

コンクール事務局からメールでコンクールの詳細なスケジュールが送られてきた。私たち外国の審査員はセミファイナルから審査に関わるので8/18日にソウルに着いていればいいらしい。分単位で書かれたスケジュールは日本の国際コンクール以上に正確で、審査は毎日午後から始まり、夜はそう遅くなく終了する、というので、通常の国際コンクールよりは楽なスケジュールとなっている。審査員は私を含め7人。課題曲は常識的なもので、年齢を考慮すればそう極端にむつかしいものが課されているわけではない。であるから、演奏の内容が評価のポイントとなる。


近年、韓国のピアノのレベルは非常に高いので、若い人たちがどのようなピアノを弾くかを見るのは甚だ興味深い。が、私は韓国は初めてである。スケジュールの中には私のマスタークラスも組み込まれている。一体何語でやればいいかもわからないので、通訳はお願いしておいたものの、現実は昔のカナダの時のように、結局私の下手な英語でやることになるのであろう。でもこれはまあなんとかなる。


思えば20年以上も前、日本で始めて開催する東京、そして浜松のピアノ国際コンクールの立ち上げに私も深く関わった経験があるので、韓国の第1回の国際コンクール、韓国の熱意はなみなみではないのがよく伝わってくる。外国からの参加者には滞在費と幾らかの旅費も補助がある。ちなみに賞金は1位が10000ドル、2位が7000ドル、以下5位まで、というのも見ても、青少年のコンクールの賞金としては桁違いの額。これだけを見ても韓国の貨幣価値を考慮すれば熱のいれようが尋常でないのがわかる。出発まであと3日、楽しみである。

これは青少年の本格的コンクールであり、ドイツの青少年コンクール、エトリンゲンからも運営委員や審査員が加わっているのを見てもわかる。これだけ子供のコンクールの数の多い日本でさえ類似のコンクールはわが国にはひとつも存在しない。なにしろ、セミファイナルで一日当たりの演奏者の数がわずか12人というコンクールが日本にあろうか。ない。それだけ一人のピアニストに長時間かけて実力をより詳細に審査できる。これもすごいことである。このコンクールは隔年に実施されるようだから、今後日本からの参加者ももっと増えるといい。
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