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第一回韓国青少年ピアノコンクール(2) [ピアノ音楽]

ソウルで始めて開かれた、第一回青少年ピアノコンクールの審査員として出かけたためにブログもしばらくお休みした。まだ日本ではあまり知られていないせいか、参加条件が非常にいいにもかかわらず、日本からの参加者は二名にとどまった。最年少が11歳、最高年が18歳で入賞が5名。結果は上位3名が中国人、4位が韓国人、5位が日本人でまだ中学生の黒木雪音さんが入賞を果たした。

日本でこのような青少年向けの大規模な国際コンクールが存在しない、もしくは存在し得ないのはなぜであるかは、ここでは触れない。ともかく、参加者は約1時間のソロ・プログラムを準備しなければならないから、普通にピアノを習っている、という程度のレベルではとても参加すらできない。この種のコンクールではドイツのエトリンゲンの青少年コンクールが日本では知られているが、世界的にみれば他にも結構ある。モスクワで行なわれている青少年ショパンコンクールにもオブザーバーとして参加したことはあるが、今回のソウルのコンクールのレベルは私が予想したよりかなり高い。ここで入賞できた人たちはすでに大人の国際コンクールであってもかなりいい線までいけるだけの、いわばその国のそれぞれ天才少年少女的レベルにある、といえばお分かりいただけよう。

入賞を果たした黒木雪音さんについても、その他の参加者についても、なんの予備知識を持たないで審査に当たったから、私の考えなりに公平に審査ができたと思う。ファイナルに残れなかった中にも多くのみるべき才能があったことも付記しておきたい。ソウルは私は始めてだが、ヨーロッパ諸国とは全く違うことは、当然予想していた。韓国と日本とかなり似ているところもある、とよく聞かされていたが、私の短い滞在期間での感想は、一言でいうと「いやもう、全く違う」としか言いようがない。もとより、旅行も一個人が観光旅行で自由に行動するのと、招かれた客として十二分な接待を受ける代わり、行動はほとんど先方の決めたプログラムに従わざるを得ない、というのとは印象が違って当然である。




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