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七つ星 [鉄道全般]

来年あたりはJR九州の豪華列車「七つ星」(イタリア流にいえばセッテベーロ)にでも申し込んで優雅な旅行もしてみたいなあ、と夢想してその動向が気になっていた矢先、開業を控えた試運転でカーブで新しい列車が電柱に接触する、という模型鉄道を見るような初歩的ミスが発生した。最近放送番組でこの列車の特集番組が組まれていたが、それを見ているとこの列車にかけるJR九州のなみなみならぬこだわりが伝わってきた。だがこのニュースを新聞のベタ記事で見てあれ?と思った。

昔、車両限界がクリアされているかどうかを試験するために、古い客車を利用して、車体から金属棒が限界値まで突き出ている、いわゆる「おいらん列車」というものがあって、それで新しい路線、新しい車両が入線するまえに試験列車を走らせて、実際に走行に障害物がないかどうかを、確かめたものだ。そういえば最近「おいらん列車」という原始的なものは見かけなくなったが、「車両限界測定器」付きの列車くらいは当然事前には運行してみたであろう。これまでの列車と同じ規格だから当然問題はないはず、とその試験も省略してぶっつけ本番、ということはなかっただろうか。

鉄道模型をやっているとわかるのだが、S字カーブ、ポイントの連続するところ、など特に注意がいる場所で、メルクリンはさすがに、架線の電柱に車体がぶつかった、ということは一度もない。カーブでは遠心力が働くから、外側に設置された架線柱は車体が静止状態では大丈夫でもあるスピード以上になると接触することもあるから要注意である。うっかりほかのメーカーの客車が紛れ込んでしまったためにぶつかる、ということはあったが。。。。そういえば外国では、私はまだ寡聞にして「おいらん列車」というものを見たことがない。日本独特のものなのだろうか。(札幌)
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Akira

こんにちは、Kobaさん。

最近、JRでは国鉄末期のような問題が噴出してきていて暗い気持ちになってきます。今回の「ななつぼし」の問題も車両限界内にモノがあったことで起きたらしく、なにやらJR自身の構造的、さらには分割民営化も遠因しているような気がします。

さて、その車両限界を測定するためのオイラン車は、1988年のCIWL客車運行前に走行路線に対して測定を行ったようで、そのときの映像がYouTubeにアップされているのを見たことがあります。ドイツではトンネル内での車両限界を測定する車両712形という気動車タイプの試験車両が在籍していました。これはオイラン車に良く似たシステムですが、トンネル限界を測ることに特化された車両のためか、Tunneligel(トンネルハリネズミ)と相性がつけられていたようです。

http://de.wikipedia.org/wiki/DB_712_001

現在は、この車両は既に博物館に収まっているようで、測定は電気式(レーザー測定?)になっているようですね。
by Akira (2013-10-09 12:45) 

klaviermusik-koba

ドイツの車両限界測定車、試験列車らしく黄色の塗装で、ディーゼルカー単独で動けるのがいいですね。いまやどこの国もおそらくレーザーでしょう。
JRもうまく行っているところとそうでないところの格差がずいぶん広がってきた感じがします。まあこれは発足当時から充分予測されていたはずですが、最近は千歳線に乗るのはある種の恐怖感が伴います。(東京)
by klaviermusik-koba (2013-10-10 09:18) 

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