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日本は英語を重視しすぎ [プライベート]

このタイトルは私が考えたのではない。新聞の投書欄で、中国にいっていたある女子高生の投書である。帰国子女のこの子が日本の教育があまりに英語中心なので困って投書したのだ。中国ばかりではなかろう。英語圏以外の国でどこの国の言葉が自分にとって将来必要になるか、さきのことなどわからないのに、小学校から英語ができなければ将来日本は全く後れを取る、みたいな雰囲気はひどいとしかいいようがない。フランスはどうか。スペインはどうか。チュニジアはどうか。私の知る限り、英語が日本の学校教育の最重要科目みたいな国はほかにない。(もしかしたら中国や韓国は例外かも)世界がアメリカ英語だけで回っているように思っている人が日本には圧倒的に多いと見える。まあフランスの田舎町にでも行って御覧なさい。英語ができないから困るなどと思ってる人などほとんどいないことがわかるだろう。フランス人は基本的に英語大嫌い民族。でも国際社会で必要だから渋々やっているだけなのだ。

私の英語もひどい。が、韓国からきたある一通の事務的な英語メールは、その私でさえ、笑い出したくなるような文章だったが、それでも、私に伝えたいこと、私から返事の欲しい内容は、ちゃんと理解できた。特別な職業でない限り、これでいいのだ。私も開き直り、どこの外国からきたメールや手紙も自分流、つまり高校で習った文法だけで、必要なことはだいたい用が足りている。高校できちんと文法の基礎をやっておけば、あとは必要に応じて単語を徐々に増やせばいいだけなのである。英語を話すチャンスの多い人は実際の会話を通じて言い回しを覚えもするだろう。会話の機会がない人はそもそも英語が必要のない人、と言っていい。

英語のできる人がいらないと私は言いたいのではない。「必要な人」だけが徹底的にやるべきなのである。誰も彼もが英語ができるようになるのは不可能だし、教育費の無駄でもある。ただ本当に「必要な人」があまりちゃんとやっていないことが幾分問題なだけではないか。ヨーロッパ人は英語ができる人はものすごくできるが、できない人は全くできないこと、日本人以下である。こういったことはTofelとかいった統計に出てこないだけなのだと思う。

私が基本的に腹にすえかねるのは日本では英語だけが外国語だとみんなが思っていることだ。そういえば、長崎からの帰りの飛行機のなかで、なにやら外国語のテキストを勉強していた男性が隣にいた。ふと見るともなしに覗き込んでみるとどうやらベトナム語を勉強しているようだった。
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