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廃止される客車寝台特急 [鉄道全般]

来年3月いっぱいで客車寝台特急(あけぼの?)が廃止される、というニュース、これも北海道の地方紙で読んだ。 いずれそのときはくるであろう、と思っていたけれど、いよいよやっぱり、という感想は否めない。

寝台車は私には昔から憧れの的であった.昭和30年頃のことである.私は当時大学の2年生。ある有名なヴァイオリニストから伴奏の依頼、それも秋田へ行く、という話が舞い込んだ。私がすごく喜んだのは、コンサートの仕事が舞い込んだ、というより、秋田まで旅行が出来る、という方が先であって、当時学生の身分にも関わらず、夜行急行「奥羽」の2等寝台車で秋田へ行く、という話であった。忘れもしないオロネ29、二重屋根の寝台車で、当時としては最高の待遇、まして私はまだ学生である。舞い上がったのはいうまでもない。

以来、寝台車には仕事では数えきれないほどいろいろな列車を利用したが、最近はさっぱりご無沙汰になっている。寝台車に乗るのが当たり前になってみると実用、という面ではやはり寝台車では熟睡が出来ない。だんだん航空網の整備とともに航空機の方が多くなった。現役の寝台特急、北斗星、カシオペア、など客車列車はいずれもそうとう老朽化している。時折札幌駅で、北斗星が停車しているのを近くから眺めて、つくづくこの列車も年をとったなあ、という感は否めない。さりとて新造する、というには利用者の増加は今後見込めそうにない。現在寝台車に乗る人はたいてい観光客であって、いわば「趣味」として乗る人が大部分であろう。私も札幌へ行くのにたまには寝台車も悪くない、と思うが、いかんせん、A寝台くらいになると、値段を見ただけでちょっとなあ、と二の足を踏んでしまう。これも時代の趨勢で寂しいがやむを得ない。でも廃止までにはなんとか一度は乗っておきたい。まだ半年、チャンスはある。(南相木)
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