内部・八王子線の存続 [鉄道全般]
もうおそらく廃止は必定、と思われていた、762ミリの地方路線、近鉄内部・八王子線がどうやら残りそうな情勢になった。四日市の鉄道のマニアの集まりでの話では、もうたぶん存続は無理と思われ、その運命は風前の灯、と聞かされてきたものである。
この路線は近鉄にとってお荷物なのであるが、利用率は決して悪くないし、地方の公共機関として不可欠であるから存続すべし、と四日市市がこの秋に判断をくだしたのである。そこで、近鉄との話し合いの結果、上下分離方式でインフラは市が管理をし、列車の運行は近鉄が引続き担当することになった。実現すれば全国の小地方鉄道としては、3件目の3セク方式となる。762ミリ、という全国でも珍しくなった路線がこうして残るのは大変喜ばしい。この市の英断に敬意を表したい。また四日市に行ったら乗ってみよう。
762ミリの鉄道といえば軌条は軽便鉄道並の頼りないしろもの、と思われがちだが、これは近鉄時代、近鉄本線で使われなくなった50キロ軌条という東海道本線にも匹敵する立派なレールに交換したものである。もう一方の762ミリの三岐鉄道北勢線は当面運行されているが、これは内部八王子線と事情が少し異なるため、先行きはまだ不透明である。が、知恵を絞ればなんとか残る方法も見つかるかもしれない。
この路線は近鉄にとってお荷物なのであるが、利用率は決して悪くないし、地方の公共機関として不可欠であるから存続すべし、と四日市市がこの秋に判断をくだしたのである。そこで、近鉄との話し合いの結果、上下分離方式でインフラは市が管理をし、列車の運行は近鉄が引続き担当することになった。実現すれば全国の小地方鉄道としては、3件目の3セク方式となる。762ミリ、という全国でも珍しくなった路線がこうして残るのは大変喜ばしい。この市の英断に敬意を表したい。また四日市に行ったら乗ってみよう。
762ミリの鉄道といえば軌条は軽便鉄道並の頼りないしろもの、と思われがちだが、これは近鉄時代、近鉄本線で使われなくなった50キロ軌条という東海道本線にも匹敵する立派なレールに交換したものである。もう一方の762ミリの三岐鉄道北勢線は当面運行されているが、これは内部八王子線と事情が少し異なるため、先行きはまだ不透明である。が、知恵を絞ればなんとか残る方法も見つかるかもしれない。
2013-12-17 09:31
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コメント(3)
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klaviermusik-koba さん、こんばんは。
もう一つの762ミリ路線、近鉄北勢線は、2003年4月1日に三岐鉄道に譲渡され、近鉄の手から離れました。
三岐北勢線として桑名市・東員町・いなべ市・三重県・国と連携して北勢線高速化事業・北勢線近代化事業などのプロジェクトに着手、今年、10年が経過したところです。
昔の三重交通時代のカラーを復刻したり、イベント列車を走らせたりして、いろんなできる限りの努力をされていますので、時間があったら乗りに行きたいと思っています。
(友人が一人、Iターン転職で三岐鉄道に入社、これに係わっています)
by berg-montagne (2013-12-17 23:09)
すみません、連投です。
北勢線は、上記の事業によって、車両の冷房化も行われ、近鉄時代と比べると、かなり良くなってきています。
近鉄と四日市市との間で話がまとまって内部・八王子線の存続が決まりましたが、これを機に車両や施設の近代化を進めてほしいものです。パステルカラーに塗色を変更しただけの現状は子供騙し、せめて冷房化は必要であると思います。乗車時間が短いとはいえ、バスなどの他の交通機関はもはや冷房車が当たり前、がんばってもらいたいものです。
by berg-montagne (2013-12-18 06:28)
berg-montagneさん
しばらくぶりです。いろいろ情報ありがとうございます。たしか、2003年に三岐鉄道に吸収されてから、一度、ツアーを組んで乗りに行った記憶があります。じゃあ、将来もこれで安泰か、と言えば、必ずしも楽観的には、見られないようです。
鉄道の存廃という単に一企業の都合だけで決められない問題ですから、地方公共団体や、一般利用者の意見もふまえて、その土地にあったやり方を模索するしかなく、模範的な回答はなかなか出ないと思います。
岡山の市電を含めた地方交通会社も似たような取り組みを始めている、とも聞いています。市電をJRに乗りいれる、というKahrsruheに似たやり方ですが、これもいろいろ障害があってなかなか思うようにすんなりとは進んでいないようです。
by klaviermusik-koba (2013-12-18 09:49)