ゴルフⅢ [自動車]
ゴルフもそうだが、ヨーロッパ車はモデルチェンジをするのに、ある時全くドラスティックに形を変えてしまうことはあまりない。ゴルフⅦまでのモデルチェンジを追ってみると一本筋が通っているのを感じる。たぶん先代の部品も使えるものは使ってコストを抑え、しかも世界のモデルチェンジの波に乗り遅れないようにする、という実利的な意味もあるかもしれない。撮影時期ははっきりしないが多分2000年過ぎ頃と思われる。
今では当たり前に受け入れられているワゴンタイプも1990年代ごろには日本ではまだ商用車、というイメージが強く、自家用車としては圧倒的に普通のセダン、つまり3ボックスタイプに限られていた。このゴルフⅢヴァリアンテもゴルフが3代目になって、ようやく実現したもので、その意味ではゴルフ・ヴァリアンテ初代と言っていい。当時はヴァリアンテという名称で日本で売っても一般にイメージがわかないので、ゴルフワゴンと呼ばれていた。(いまでもヴァリアンテ、というドイツ語風の呼び方ではなく、ヴァリアント、と英語風に表記されている)
こうしてみると日本の市場をそれほど意識して設計されたものではなさそうである。日本では依然として商用車、バンとして一段低く見られがちで、市場としてはあまり見込めないと思われたのかもしれない。ナンバープレート用のスペースが前面はヨーロッパ車むけに横長であるし、後ろにいたっては縦長の日本のプレートが収まらないので、プレートが斜めにつけられている。私はこの車でワゴンタイプの使い勝手の良さを味わったら、もう普通のセダンは買う気がしなくなり、かくて我が次世代の車もワゴンタイプ、となった次第。この時代は5ナンバー、2000ccで日本の道路向けにはちょうどいい大きさだったが、今の車は少し成長しすぎた。
2014-02-01 17:28
nice!(1)
コメント(2)
トラックバック(0)
こんばんは、kobaさん。
実は私も先代のクルマがこれと(ほぼ)同じ赤いGolf III Variantでした。丁度ドイツで2人目の子供を授かり、それまでの3ドアのGolf IIから乗り換えました。新しいGolf IIIは思った以上に快適でそのラゲッジスペースの広大さに驚いたのと同時にとても重宝したのを憶えています。家族4人でドイツからスイスのザンクト・ベルナルド峠を越えてイタリアのミラノに旅行したのは良い思い出です。あまりに使い勝手が良かったので日本に送って乗り続けましたが、今は手放して3ナンバーの同様のワゴンタイプのクルマに乗っているものの、後部座席やラゲッジスペースは明らかに5ナンバーのゴルフバリアントの方が広大でした。
by Akira (2014-02-01 21:06)
おはようございます akiraさん、
期せずして同じ車、しかも同じ色のゴルフに乗っていたのですね。なんか、息子に言わせると世界の需要がワゴンが多くなってきたのであわてて開発したからあれは少し無理があるんだそうですが、何れにせよ、実に使いやすい車でした。
サン・ベルナルディーノ峠は私たちも家族で越えたことがあります。ただ方向は逆で私たちはイタリア側から入り、レーティシェ鉄道の終点、クールを目指したのですが。
by klaviermusik-koba (2014-02-02 09:54)