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メルセデス230SLK [自動車]

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こんな車に乗ろうと思ったのは、もういよいよ老境に入ってきた、今乗らなければ機を逸してしまう、という焦りにも似た気持ちに突き動かされてのことだったと記憶している。スポーツカーというものに乗ったことがないので、一度は、とかねがね思っていた。62歳の時のこと(今考えればまだ若い)。これもカタログに面白いグリーン系のものがあったのでそれを発注したのだが、一年待っても音沙汰がないので痺れを切らしてこの色になった。どうやらディーラー任せにすると、今度のゴルフといい、SLKといい、なんでもシルバーグレーになってしまうようである。

とはいえ、ダイムラー社ではこの車をスポーツカーとは一言も言っていない。いわばスポーツカー「もどき」。確かに楽しくはあるが、やせ我慢の車でもある。見栄をはり、格好よくみせるために他のすべてを犠牲にする、というといいすぎになるが、まあそれに近い。なにしろコクピットはせまい、荷物は乗らない、特にこの映像のように屋根を開けてしまうと、荷物室はボストンバッグを入れるくらいのスペースしか残らない。この年になると身体も固くなるので車高の低い車の乗り降りは一苦労する。

屋根を開けたら開けたで、冬は寒いし、夏は暑い、結局いちばん陽気のいい時しかチャンスはない。それでもやせ我慢と見えを張りながらも5年間は乗った。いまでも街中で時々見かけるからSLKファンも結構多いのであろう。本来若者をターゲットにした車と思われるが、若くしてこの車を買えるだけの経済力のある人はごく限られる。けっきょくお金持ちの奥様が乗るセカンドカー、という位置づけだったように見える。

ヨーロッパでは法律で義務付けられているわけではないが、国境を超えて運転するのは日常茶飯事なので、イギリス人は「GB」、ドイツ人は「D」、フランス人は「F」、スイスは「CH」(Confedericio Hervetica)、といったステッカーを貼っている車が非常に多い。見栄のついで私はあえて「D」とせず、これも珍しい「FL」(Fuertentum Liechtenstein)のステッカーをスイスで入手し、貼り付けている。リヒテンシュタイン候国、というスイスの中にあるれっきとした独立国。さすがにこのステッカーを貼った車はヨーロッパでも滅多に見かけない。


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BOAC VC10

先日のHbf弾丸ツアーお疲れ様でした。
週末悪天候続きの中、暖かい日に恵まれ幸運でした。

私も「BiH」という国籍ステッカーを貼っています。(どこの国かは解答は下に)
一昨年ツアーで訪れた際に、大分古くなってきた自分の車と同じ型・色の車を見つけ、嬉しくなって購入した次第です。

あと、大昔にモナコのステッカーも買ってあったのですが、これが似合う車に乗る日が来る前に、ステッカーが駄目になっていそうです。

解答は「ボスニア・ヘルツェゴビナ」でした。

by BOAC VC10 (2014-03-02 09:58) 

klaviermusik-koba

BOAC様

いや、弾丸ツアー楽しかったです。ありがとうございました。
BiHというのは私も見たことも聞いたこともありませんが、多分戦乱がひとかたついてからはボスニアからヨーロッパへの旅行者も増えたでしょうから、ステッカーは見かけるのでしょうね。珍しいです。モナコとかサンマリノといったミニ国家のステッカーも楽しいでしょう。案外日本でもこういうマニアはいるでしょうから、日本でも買えるかもしれません。
by klaviermusik-koba (2014-03-02 12:04) 

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