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世界最速の蒸気機関車 マラード [鉄道全般]

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鉄道好きの人であれば、大抵知っていることであろう。イギリスの2-C-1蒸気機関車、マラード号である。なにしろ時速200キロを記録した最速の蒸気機関車としてその名は世界に轟いている。同じ頃、ドイツでも2-Cー2の05型が200キロに挑んだが、それに及ばなかったようである。ただ、この記録は同じ条件で比べられなければフェアとはいえない。マラードが記録した時速200キロというのは、ゆるい直線の下り勾配を利用しての記録であるから、05の方が劣っている、ということにはならないのではないか。それと、これは誰もあまり言わないことだが、そもそも当時の速度計がどこまで正確であったか、という疑問もある。

それでもマラード号は営業列車でも181キロを記録しているそうだから、それを考えれば200キロを達成したのは可能性としては十分ありうることである。同じくらいの実力でも、金メダルと銀メダルとでは、アピール度はまるで違う。その意味でいえば05型の実力はもっと世界に知られてもいいのではないかという気がする。でもなぜかドイツの機関車といえばともすれば01型の人気に05型は押されがちである。

ヨークの鉄道博物館を訪れれば何をおいても、この機関車はまず見なくてはなるまい。巨大な建物の中央に置かれたうつくしい流線型のフォルム、200キロともなればその流線の空気抵抗の効果は単なる見掛け倒しではないであろうし、間近で見る勇姿は見るものを圧倒する。スコットランドに留学していた下の息子と、四日市鉄道ファンクラブの何人かで訪れた1998年の映像。
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