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オープンデッキ客車 [メルクリン]

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(ヴュルテンベルク王立鉄道の古典4等!客車。これに似合いそうな蒸機はメルクリンにはたくさんある)
私の少年時代にはこんなオープンデッキの客車は日本でも地方鉄道にはいたるところで見られたものである。この画像の時代はドイツもまだ統一していなかったが、王国どうしの列車の乗り入れはあり、それぞれの国で勝手な車両を運行していたのでは能率も悪いから、ある程度相互交換ができるように王国の中でもダントツ強力なプロイセン王国主導で車両の統一を図ろうとする動きが活発であったが、依然として地方色独特の面白い車両は数々あり、今のようにどこへ行っても似たような構造、形になってしまった時代からみると趣味的には面白い時代であったといえよう。それらの中で模型化されているのは多分ごく一部であり、ユーザーが所有しているものはさらに限られる。特に若い世代には興味を持ちにくいのかもしれない。

オープンデッキ客車、といえばだいたいが木造車であったのは、アメリカも日本も似たようなものであった。私も正確に知っているわけではないが、ヨーロッパの方が半鋼製化が早く進んでいたのではないかと思う。これも多分その一つで外観が古色蒼然としている割にはれっきとした半鋼製車両である。木造車は構造的にも弱いので、火災にも対応できないし、古くなると車体はきしみ、スタートの時など、真横からみると四角いはずの車両が平行四辺形にもなり、今にも壊れそうなのだがこれが以外とこわれないのだ。

冷房などない時代、真夏日にはデッキの金属棒につかまりながら体を外に突き出して風に吹かれて乗るのは、実に爽快なものではあるが、事故もあった。ポイントの連続で振り落とされた、電柱に頭をぶっつけて死んだ、などは時折聞かされたものだが、それは、そんなバカなことをするヤツの自己責任であり、社会問題になったという話も聞かなかった。まして鉄道会社が責任を取るなどのこともない。今は痴呆で徘徊して踏切ではねられて亡くなった家族が監督不行き届きで損害賠償をさせられる、過酷な時代となった。
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