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BEMO考 [BEMO]

Bemoはいうまでもなく、軌間13ミリ、実物は1メーターゲージ専門のモデルである。正確に言うと、9ミリ全盛時代にあって、車輪を自分でずらせてNゲージで走らせることも可能 なように作られていてこれは販売促進のための苦肉の策であろう。実際、Nゲージのレイアウトで走らせて楽しんでいる人もいるが、見ていてもカーブなどでさほど不安定になるというふうでもない。

一方、実物の方は、というと必ずしもメーターゲージと限ったものでもなく、スイスやイギリスではほかに800ミリ、600ミリなどが混在している。さすがに600ミリ以下になると、人や物を運ぶには不安定であり、そもそもこういう鉄道は元来、山から鉱石や、材木を運搬するために建設された物が多く、山あいのカーブの多い地形では軌間が狭いほど安定性は不利となる。日本のように狭軌鉄道が高速運転で四通八達している国は世界的に見ても 珍しく、日本をおいて私は例を見ないと思う。島国でしかも高度に、急速に近代文明が発達したため、ある種ガラパゴス化した鉄道のありよう、というのが私の見方である。発展途上国では、多くの場合、いろいろなゲージが混在していて、近代的な鉄道網を発展させるのを妨げる要因となっている。

さて、Bemoであるが、さすがに製品はスイスものが中心で、日本ではあまり一般的でない。私の知人でBemoだけをやっている、という人がいるが、これは例外中の例外であろう。レイアウトを作るには、FallerとかVollmerなどが使えるので問題はないし、HOと同居させてももちろん違和感はない。精度は非常に高く、よくできているが、その分、扱っているうちに手すりや、ステップなどはじきに取れてなくなってしまう。もうひとつ、メルクリンなどと比較すると塗装の質がイマイチで、少し手垢がついても迂闊になんとかしようとすると、塗装がダメになってしまうので、汚れたままで我慢するしかない。
そういう難点はあるものの、これはこれでなかなか味があるので、細々ではあるが、いまだに私は続けている。
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