1960年代のメルクリン [メルクリン]
1960年当時のドイツは、メルクリン、トリックス、フライシュマンがHOの3大メーカーで、まだ日本は外貨事情が厳しく、1ドル=360円の時代でしたから、日本にはほとんど輸入されていなかったと思います。メルクリンはHOのみでいまはすでに発売停止になったMレールのみ。トリックスはまだ三線レールといういまの人には信じられないような代物。ミュンヘンのカールス広場にあるおもちゃ屋の一角にあるメルクリン売場にはよく入りびたっていました。
わずかな奨学金から生活費を出来る限り削って入手したものばかりですから、いまも並々ならぬ愛着があります。01型、24型、E41型、V200など。客車だけが多分いまでも継続して発売されている、金属製の短いもので、当時は客車はすべてこのような金属製でした。いまみるとまるでブリキのおもちゃ、という感じがする。そろそろ樹脂も使われはじめ、既に貨車はほとんどそうなっていました。私の趣味をよく知っている下宿の娘がわずかな小遣いの中から私にプレゼントしてくれた、低床の3軸ボギー貨車(BAHIA)などもあり、当時の事情を思い出すとなつかしい。その後の外貨事情の好転にともなって日本にもぼつぼつ輸入されるようになり、52型で自動解放器付きのものが出たときは感激しました。(その基本システムはいまも変わっていない)
最近、洗足学園大学の鉄道クラブでメルクリンのアナログ全盛時代の70年代頃の車両だけを集めて運転会をやろう、という話が持ち上がっています。これはぜひ実現させたい。私は南相木村の山荘に保管してあるこれらの古いよき時代のものを持ち出して走らせよう、と手ぐすね引いているのです。
アナログのメルクリンは、私もこの趣味を始めて30年以上になるので、少なからず持っていますが、当時の私にはとてもおいそれと買えるものではなく、憧れのDB103.1形機関車を中学一年の時、ようやく買えた時の感激は今でもはっきりと憶えています。今は、手持ちのほとんどのモデルがデジタルのため、アナログモデルはしまいっぱなしになっています。それもようやく安価なデコーダーが出たため、改造しようと準備中です。でも、あのアナログ独特の豪快でスカッとする走りも魅力ではあります。まだ我が家には、01形や23形、38形、E03形など改造待ちのアナログモデルが控えていますが、すべてデジタル化されるのはいつになるやらです。
by Akira (2006-05-07 00:11)
わたしの子供時代は未だ3線式”Oゲージ”が主流でした。街には結構、ブリキ製オモチャやセルロイドのキューピーも残っていました。学校では”石綿”が実験の主流。”アスベスト”は時代の寵児と持て囃されマサに古き良き時代。私の留学時は”KAUFHALLE"と謂うスーパーみたいな御店で、イタリア製”LIMA"を集めていました。安かったしまがい物カモですが、観るだけでもマ善いかって感じです。結構懐かしく未だ飾っています。懐古趣味!!あ、ウチのカミサンや札幌の”いちごさん”がこのBLOGを出版したら好いのにと言ってました。お目付け役の了解はムリかなぁー・・・・・店子、末期―
by makkie60 (2006-05-07 12:00)
まったくの門外漢でいろいろ教えてていただければ幸いです。実は、1960年代の初頭、父がドイツに滞在していたときに、当時小学生だった私に送ってくれたHOゲージの模型が今でも残っています。フライシュマン(?)製で、重い鋳物製の機関車、真鍮のレール、自動で切り替わるポイント。当時結構高価なものだったようですが、今でも値打ちはあるんでしょうか?新しく購入しても昔のものと互換性はあるのでしょうか?鋳物製の頑丈な製品はまだせいさんしているのでしょうか?
by 松田 均 (2009-03-08 22:23)