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w232.01「テレーゼ」 [BRAWA]

なかなかメルクリンから発売してくれそうにないが、私はこのいかにもさえないスタイルになぜか愛着があって、このソ連製のディーゼル機関車、ROCOとBRAWAのをもう3両ももっている。その中でも面白いのがこれ。

 私がこの機関車の実物とはじめて出会ったのはベルリンの壁が崩壊して旧東独に自由に旅行できるようになってまもなくのこと。バッハの生地、アイゼナッハという町をおとずれた。もちろんバッハのゆかりのものを見るためだが、鉄道マニアのこと、当然それだけでは終わらない。町はずれで鉄道がよく見える場所で陣取っていたら、ものすごい轟音とともにアイゼナッハの駅に向かって列車が入ってきた。ソ連製のごついやつ。IC「Johann Sebastian Bach」号である。DRからDBAGに引き継いだこのソ連製の機関車はさらにAdtranzですっかり模様替えして、建築材料運搬会社、SCHAUFFLEに引き渡された。この会社のベルリンの支社の女性支社長の名前からとって「テレーゼ」と名付けられた。ちなみに巡航速度100キロ、最高速度120キロといかにも時代遅れだが、こんな性能でDBの本線上を走れるのでしょうか。

 いかついこのご面相で、名前が「テレーゼ」とは恐れ入るしかないが、このスタイルと名前とのちぐはぐさも慣れればどうということない。ベートーヴェンのソナタ「テレーゼ」の好きな人はこの機関車を見ると幻滅するから見ないほうがいい。でもこの「テレーゼ」のSchwesterlokomotive(姉妹機)はいまドイツの至るところで見ることができる。


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コメント 2

Akira

この機関車、私には悪い思いでばかりです。スタイルもさることながらDBとDRが統一されてDBAGになってから、私の住んでいた非電化のWeiden i.d.Opfには、それまでの218形から急にこの機関車の運用が増えました。とにかくこの機関車は、煩いのです。貨物列車の先頭に立って通過する時に傍らのプラットホームに立とうものなら、そのサウンド?と威圧感に悪い意味で圧倒されます。その頃小さかった息子は、この機関車の通過を目前にして列車恐怖症になったほどです。(その後しばらくは、トラウマになって停止しているICEのそばに寄っても泣き出す程...)

今は、東独地域や亜幹線の非電化区間を中心に貨物列車の運用等で活躍しているのではないでしょうか?
他にも、DR製の客車はアスベスト除去がされていないとか、接着剤が有害だとか、同じDBになっても色々と嫌われていました。まぁ、仕方がないと言えばそれ迄ですが、東独地域に隣接している私の住まいのあったHof - Regensburg間は、やはり旧DRの機関車や客車が多く運用されていました。
by Akira (2007-03-05 21:05) 

klaviermusik-koba

こんな機関車もなんとか使わなければならないほど、ドイツ全体で機関車が不足している、ということでしょうか。この機関車のVerkehrrotにDB Cargoに改装されたのを、私は「年増芸者の厚化粧」と勝手に自分で呼んでいます。Cargoの文字も入ってないのもあるみたいだから、旅客用にも使われているみたいで、雑誌ではいたるところ見られますね。DRの243もまだまだ当分使われるのでしょう。
by klaviermusik-koba (2007-03-06 08:48) 

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