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JR北海道旅客鉄道本社訪問記 [鉄道あれこれ]

 ある人の紹介でアポをとってもらっていた、JR北海道の本社の会長さんを訪ねた。国鉄時代には札幌駅にあった鉄道管理局は西となりの桑園駅の前にJR北海道の本社がある。とくに用がある訳ではないが、会長の坂本真一さんは音楽も大変お好きなようで,札幌交響楽団の理事だかなんか役員もしていられる。その上、松尾楽器の社長とも姻戚関係にあられるようなのだ。そのせいか、本社玄関を入った広いコンコースにスタインウエイのフルコン(!)がでーんとあるのにまず度肝を抜かれた。いすを並べれば100人くらいは収容できそうな空間で,時々コンサートもやるのだそうで,いずれ札幌大谷の学生もよろしく、とまずはPRをしておいた。

1時間半くらいのあいだは、あっという間に時間が経ってしまった。このかたは技術畑の人のようで、ふだん私がいろいろ伺いたいと思うことをいっぱい質問して,答えをもらって帰った。それは楽しい1時間だった。私が伺いたかったことは大きくわけて二つ。

(1)新幹線開通後は、青函トンネルは標準軌になる訳だが貨物列車をどうするのか。
(2)宗谷本線の名寄以遠は将来どうなるのか。

1、については在来線の貨車をそのままピギーバック方式で標準軌の台車に在来線貨車を乗せて前後に機関車をつけるプッシュ、プル方式で300キロ運転に対応する。3線方式も考えたがスピードがあまりに違うので日本のように列車運転頻度の高い幹線には対応しきれない,ということのようだ。ちなみにこの列車は固定編成。需要が増えればTGVのように2編成併結となる.東京ー札幌を最速3時間55分、350キロ運転だそうだから、貨物列車もスピードアップを考えなくてはならないのだろう。ただ貨物列車はこれまで直通していたのがそれができなくなるから不便を強いられる。本州からの宅配業者あたりから文句が出ないか。

2、については当面「no idea」だそうで、なんといっても閑散路線だから、線路が残るだけでもまし、ということのようでまことにつれない。名寄まで完成した1線スルー方式延長の予定もなし。

札幌新幹線開通の暁には旭川などへは新幹線は延長せず、秋田新幹線に似た方式をとる、ただし、もう時速300キロに対応できるだけの車輪ゲージの自動変換装置が開発されているので、改軌する必要はない。以下は私見だが、その頃には在来線もほくほく線同様、180キロ運転は可能になっていよう。

帰りには現在開発中の軌道、道路両用のレールバスのチョロQをお土産にもらって帰る。
「一度機関車の運転台に乗って海底トンネルをご案内します」「両用レールバス完成の際は試乗にご招待します(これについては次のブログをお楽しみに)」
涙が出るほどの有り難い言葉をもらったが、さて問題は私が札幌でそんな優雅な時間が取れるかどうか。


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